美術品や書画骨とう品の相続について
以前、美術品や書画骨とう品などを所有されていた方の相続税申告をお手伝いしたことがありました。そこで今回は、美術品や骨とう品などの相続に関してお話します。

お亡くなりになった方は、様々なジャンルの品を所有されておりました。約100点にもなり素人目にも評価額が高くなるのではないかと思われるものもありました。美術品や骨董品の価値は現金や不動産のように、分かりやすいものと違い、集めていた本人や専門家でないと価値があるのかないのか判断が非常に難しいです。また、集めていた本人も価値があるから購入していたとも限りません。このような場合でも相続税評価では「その他財産」として計上します。
このような場合、価額については鑑定評価を依頼することが多いです。書画や陶器、掛け軸等の鑑定の際に、評価額に影響する点をいくつかご紹介します。

・品に傷はあるのか
・箱はついているのか
・色あせはあるか。(日焼け等)
事前にインターネットで同様の品を検索した際に高額だったものが、実際の鑑定評価額では傷や保存状態が悪く、思った金額にならないことがありました。また、箱だけでも価額がついたものもあります。このほかにも、30年前であれば倍の評価額だったものもありました。その時代の需要と供給も大きく影響します。
今回、鑑定を依頼したのはオークションも行う会社です。そのままオークションに出品して現金化することもできます。
日本刀について大切なことは、まず登録証がどこにあるのかを確認することです。日本刀の登録証を発行しているのは都道府県の教育委員会です。名義変更の際は、登録証に記載のある教育委員会へ届け出を提出することが必要です。
美術品や書画骨とう品は一点ものや市場に出回っていない品もあるため、本物かどうかについても評価に大きく影響します。価額を出す際は専門家での鑑定をおすすめします。

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