第47回 インターネットエクスプローラーのサポートが終了します

情報セキュリティ連載
第47回 2022年6月 インターネットエクスプローラーのサポートが終了します

WindowsPCに搭載されているWebブラウザであるインターネットエクスプローラー(以下IE)のサポートが2022年6月16日に終了します。

1 IEの現状

IEは、1995年にリリースされバージョンを11まで更新されましたが現在開発は停止されサポートのみとなっています(なお、IEブラウザのシェアを見てみると世界が約1.1%に対し日本国内では約4.6%と国内での使用率が高い状況です)。

開発が停止されているため、新しい規格で作られたホームページの表示が崩れたり、動画サービス「You Tube」やSNSサービス「twitter」などのサービスも利用できないので、サポートが終了する前に他のブラウザへ移行する必要があります。

2 サポート終了後の影響

Windows10を搭載したPCでは2022年6月16日を経過するとIEは起動しなくなり、代わりにEdgeというブラウザが起動するようになります。

また、IEで動くコンテンツはIEで使用することができなくなります。IEでしか動かないコンテンツについてはEdgeの拡張機能の「IEモード」で利用することはできます。

ただし、全てのコンテンツには互換性はなく動かない場合もありますし、このIEモードも2029年のサポート終了で使用できなくなります。

IEを使用されている方は、サポート終了までにお気に入りなどのコンテンツを含めEdgeやGoogleCrome、Firefoxなどのブラウザへ移行する必要があります。

3 IEを企業コンテンツとして社内で使用している場合

企業が社内のシステムとしてIEを使用している場合、IEコンテンツをウェブブラウザの標準規格である「ウェブ標準仕様」に改修して他の主要ブラウザでも使用することが可能となります。

外部ベンダー等に開発委託されている場合には、IEサポート終了後にも稼働するか確認し、動かない場合には改修するスケジュールを立てられたほうがいいでしょう。

改修には設計から移行作業まで多くの時間を要します。Windows11の提供が2021年10月よりスタートし、IEサポート終了の時期には主流になってくると思われますし、IEサポート終了まで半年程の期間しかありませんので早めの対応が求められます。

《参考文献》『IPA News 9月号』独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

 

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