割れたガラスの「声」を聴く方法

山形県村山市に「樽石大学」という生涯学習施設があります。私がふれあい囲碁の安田泰敏先生に連れられて初めて当地を訪れたのは2007年でした。今回は、そこで当時の学長・松田清男(まつだ・せいなん)先生から受けた教えをご紹介します。

清男先生は小学校で40年以上の教員生活を送り校長先生までつとめた方です。ボール遊びをしていた男の子が窓ガラスを割ってしまった時のこと。清男先生はその男の子を叱りつけることなく、「割れたガラスが何と言っているか聞いてきてごらん」と話したというのです。

男の子は怪訝そうな顔をして先生の言う通りにするのですが、ガラスが話すわけはなく、「何も言ってなかった」「何も聞こえなかった」と報告します。

すると先生は「本当に言ってなかった?もう一度聞いてきてごらん」と繰り返します。何度か行き来しているうちに男の子が「聞こえた」と言う。「『割られて痛かった、もうしないでね』と言ってた」「そうか、そうだね、次は気をつけようね。ガラスにも謝ろうね」

これはとても大切な教えだなと思い、心に残りました。清男先生の教えは今でも私の心の中にしっかりと生きていて、毎日の生活で大変お世話になっています。(つづく)

 

ふれあい囲碁

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㈱LR小川会計 川本 祐司
(ふれあい囲碁ネットワーク   神奈川 事務局兼任)

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