職場の効率を左右する「外向性」

1.外向性とは

外向性とは、人の刺激に対する反応のことで、高ければ外向的、低ければ内向的な性格であると言われます。一般的に活発な外向型の人間が、好ましい性格とされてきましたが、近年内向型の人間にも、それに負けない優れた面があることがわかってきています。外向的であるか内向的であるかによって好む環境がまったく違うため、両者の違いを把握することで、それぞれに能力を発揮できる場を提供して行くことが重要です。

2.あなたは外向的、内向的?

外向性は遺伝子で決まる部分が多いのですが、頭の中だけでなく身体的な特徴としても現れます。生物学的に、自分が内向的か外向的か判定する方法を紹介します。

①つばを4回飲み込む。
②綿棒を舌の1点に当てて20秒待って離す。
③舌の上にレモン汁を5滴垂らし、つばを飲み込む。
④綿棒の反対側を、舌の同じ場所に当てて20秒待つ。
⑤綿棒の真ん中に糸を結んで天秤状にし、どちらに傾くか見る。

レモンの後に舌に当てた側が下がったら、内向的です。

また内向的な人はカフェインを取りすぎると調子を崩し、外向的な人はアルコールを飲むとぐったりする傾向があります。

3.それぞれの好む環境

内向型の人は脳の特定の部分の覚醒レベルが普段から高く、それが高くなりすぎることで調子を崩し、パフォーマンスが落ちるため、覚醒レベルを適性に保つため、刺激を避けます。静かで落ち着いた環境を好み、仕事の質にこだわります。

逆に外向型の人は普段の覚醒レベルが低いため、適性な覚醒レベルを保つために、刺激を必要とします。

刺激的で活発な環境を好み、仕事の量をこなすことに重きをおきます。

4.違いを把握して役立てる

先ほどの説明から両者とも、自分のパフォーマンスを上げるために、刺激との距離をコントロールしていることがわかります。

もちろん、内向的な人が外向的な性格を演じたり、その逆もできますが長時間強いられると疲弊します。

職場には、必ず両方の特性の人がいて、その程度もまちまちです。自分の特性を理解してパフォーマンスを保つ環境に身を置くことも大事ですが、両者が自分らしくいられる環境をお互いに配慮する必要があるのかもしれません。

参考文献/ブライアン・R・リトル著「ハーバードの心理学講義」

 


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