学校休業日の分散化「キッズウィーク」とは!?

~ 早ければ2018年度から実施 ~ 学校休業日の分散化「キッズウィーク」とは!?

1 キッズウィークとは

夏休みに集中する学校休業日を分散し、他の時期に連休を作る取り組みのことです。政府が、企業に働きかけてキッズウィークの期間に年次有給休暇(有給)の取得を促進し、有給の取得率向上等を通じて働き方・休み方改革を進める目的があります。

また、学校休業日は地域ごとに違いますので、キッズウィークも、全国一律ではなく都道府県・市区町村などの地域単位で、地域の実情に応じて設定されます。

2 導入の目的と課題

キッズウィークは、大人と子供が向き合う時間を確保するため、まとまった休日をつくることを目指して、この期間の有給取得を促進し、働く人が有給を取得しやすい環境を各企業に作っていくことが目的です。そして、それによって働き方・休み方改革を進める狙いがあります。

また、地域によって連休が分散化することにより観光産業にとっては需要が平準化され、消費者にとっても混雑少なく観光出来るようになります。他にも、連休の創出による消費刺激、地域の祭りなどの行事に時期を合わせ文化に接する機会を増やす、教師の処遇改善につなげるなど様々なメリットが上げられています。

反面、保護者の負担が増える、子供のいない人は有給取得の促進がなされないのではないか、人手不足に拍車をかけるのではないかなどの課題も上げられており、地域の現状に合わせた対策を取るべきだとされています。

3 今後の企業対応

すでに、政令が閣議決定されていますので、地域によっては、来年度からキッズウィークが設定されます。

応は待ったなしですが、こういった施策が進められる背景には、日本における年次有給休暇の取得率の低迷があります。H28年度の政府統計では、日本での取得率は、50%を切っており、近年ずっと低迷しています。

他にも対策として有給の取得義務化が、2019年4月からの施行を目指し準備が進められています。

企業としては、現状に配慮しつつも有給の消化を増やしていく方向性が求められます。また、求人対策として休日の増加や賃上げを検討している場合は、有給の取得促進も含めて検討する必要があります。

現状に則した有給取得の促進については、人事労務サービス部にご相談下さい。

 


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