「気をつけます」

社長ミスを犯したとき、「今後気をつけます。」という言葉が発せられることは日常よくあることではないでしょうか?

私も何かミスを犯したときに、「これからは気をつけよう」と思います。

ただ、「気をつけ」たら本当にミスは防げるのでしょうか。

「気をつけます。」と言った人に問いかけたいと思います。

「あなたはずっと『気をつけ』続けていられますか?」、「あなたは絶えず『気をつけて』いられますか?」と。

おそらく普通の人は困難でしょうね。(少なくとも私には『ムリ』です。)

これはどういうことかというと、普通の人には「気をつけて」いない状態になる時間があるということです。

そして、そうしたときにミスを犯すのです。

(これはどんなベテランでもあることなのです。そしてベテランのミスほど重大な結果をもたらすことが往々にしてあるのです。)

つまり、ただ「気をつけます。」ではミスは防げないということです。

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ではもう一つ問いかけてみたいと思います。

「ずっと『気をつけて』いる必要がありますか?」、「絶えず『気をつけて』いないといけませんか?」

私は、ずっと「気をつけて」いる必要はないと思います。

「気をつけ」なければいけないときに、「気をつけ」ていられれば良くないですか?

要は、自分(あるいはその仕事をする他の人)が「気をつける」べきときに「気をつけ」ざるを得ない状況になるような仕掛け・仕組みをつくればいいのです。(チェックリストなどがその典型的なものですね。)

このような仕掛け・仕組みを作り、そして、それをしっかり運用していくことが、ミス防止策であり、業務改善なのだと思います。

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工事現場などで見かける『指さし確認』を皆さんはどう思いますか?

ベテランには無駄なものだと思いますか?

ミスにより失われるものは仕事・作業により様々ですが、ミスを防ぐメカニズムは一緒ですよね。

 

株式会社LR小川会計
代表取締役 小川 泰延

 


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