「投資信託入門②」
クローバー通信 No.135
商品の種類も取り扱う金融機関も様々な「投資信託」数ある投資信託の中からどう商品を選んだらよいのか、今回は商品選びのポイントについてお話ししていきます。
1 どんな目的で投資信託を持つのか…?
投資信託は、5,000本以上の商品がありますが、どんな目的で保有するかによって商品選びが変わってきます。
1 個人では直接投資が難しい市場へ投資する
⃝ 成長する国・地域への投資： 過去にはBRICS VISTAなど
⃝ 高金利通貨・債券への投資： ブラジルレアル・インドルピーなど
⃝ テーマ別の投資：ヘルスケア、ロボティクス、フィンテックなど
2 資産形成の為にコツコツ積み立てる（年金ファンド）
資産を分散し、長期保有できる商品を選ぶ
3 自分の保有していない資産を投資信託で補う
自分の保有していない資産へ投資するファンドを選ぶ
例えば、国内株式･国債などを保有している人は、海外の資産に分散するタイプを。不動産を所有している人は、REITの割合を低く抑えて。投資は全くしていないという人でも、将来貰う年金の多くは国債で運用されている為、安定志向であっても、海外債券･国内外株式などにも目を向けた方がより良い資産分散になります。また年齢やライフスタイルの変化により、余裕資金の増減、リスク許容度など変化します。一度選んだ商品でも、定期的に見直しましょう。
2 どうやって選ぶか?
3 類似商品の中から選ぶポイント
① 運用年数は?
長く安定した成績が出ているか。
② 純資産総額は?
規模が小さすぎても大きすぎても運用が難しい。
数十億～数百億規模が好ましい。
③ 分配金は?
分配金の原資はどこか?
利益から出ているのか、分配金を出すために資産を取り崩していないか?（＝特別分配金）
④ コストは?
アクティブファンドはインデックスファンドに比べて高い傾向にある。信託報酬は保有している限り毎日かかる費用なので、必ず比較を。
⑤ 格付け会社のレーティングは?
モーニングスター社、格付投資情報センター（Ｒ＆Ｉ）など目的や運用方針により分類したうえで、投資信託のパフォーマンスを客観的に評価し、星の数などによる格付けを行なっている。
4 長期運用の為の投資信託選び
多くの投資信託は､3カ月毎･1年毎と運用成績を評価されているので､目先の利益に走りがちで10年･20年保有する事を考慮されていません。
顧客を集める為に分配金を多く設定して元本を取り崩すケースや、その時々の流行の資産に集中して同じような商品を勧められるケースもあり、注意が必要です。
◎ 指標に連動するインデックスファンド
◎ 10年先が楽しみな企業を扱うファンド
◎ 保有手数料(信託報酬)が高すぎないファントﾞ
などを考慮して選ぶと良いでしょう。
積立は早く始める方が良い理由
早く始めるほど＝運用が長いほど、「複利での運用効果」が働き、金額に大きく差が出てきます。
また積立の場合は、タイミングを選ばないので、いつでも始める事ができます。
まとめ
テーマは一緒でも、その商品によって、投資先の中身は異なります。商品名だけではなく、実際に何にどれ位投資されているか、中身を把握する事が必要です。
運用が上手く行っているときは問題ないですが、政治情勢や経済の変化などにも対応できるように、わかりやすい商品を選ぶ事も重要です。
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