ローカルベンチマーク ~6つの財務指標~
№208号に引き続き、地域企業の経営診断の指標である「ローカルベンチマーク」を取り上げます。
今回はローカルベンチマークで示されている6つの財務指標を見ていきましょう。
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①売上高増加率(売上持続性):(売上高/前年度売上高)−1
➡前期の売上高からどのくらい増加しているかを示す指標です。
②営業利益率(収益性):営業利益/売上高
➡売上高のうちどれだけの割合が本業のもうけである営業利益として残っているのかを示す指標です。
③労働生産性(生産性):営業利益/従業員数
➡従業員1人当たりどのくらいの営業利益を稼ぎ出しているのかを示す、成長力・競争力を評価する指標です。
④EBITDA有利子負債倍率(健全性):(借入金−現預金)/(営業利益+減価償却費)
➡有利子負債がキャッシュフローの何倍かを示す指標です。つまり、借入金を何年で返済できる力があるかを見ています。
⑤営業運転資本回転期間(効率性):(売上債権+棚卸資産−買入債務)/月商
➡必要運転資金の増減を把握するための指標です。「売上債権+棚卸資産−買入債務」は運転資金を表します。運転資金を月商で割ることで、売上、仕入のお金に関わる効率性が示され、数字が小さいほど、資金が効率的に回っているといえます。
⑥自己資本比率(安全性):純資産/総資産
➡総資産のうち、返済義務のない自己資本が占める割合を示す指標です。この割合が高いほど、倒産などのリスクが低いといえます。
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ローカルベンチマークは、経済産業省が取り組んでいる施策で、地域企業の経営支援等の参考となる評価指標及び評価手法です。
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