「底地・老朽アパートの問題点と整理」

第310回 財産承継研究会

テーマ「底地・老朽アパートの問題点と整理」
「不動産共有持分相続によるトラブルの事例と解決策」

講師:

東京都市開発株式会社
第一営業部 長谷川充信 氏/望月隆典 氏

にお話を伺いました。

◆貸地の整理

貸地は次のようなことが問題点とし て考えられます。

1 地代は安く利益率は低い。
2 借地借家法は、借地人の保護を目的と しているため、契約が満了しても「正当事由」がなければ、半永久的に貸地が戻ってこない。
3 更新料や地代の値上げ交 渉が困難である。
4 現状のままだと底地を現金化しにくい。

東京都市開発株式会社では、貸地の整理をする場合は地主の立場を理解して解決策を提案します。底地の売却については、現状のまま買い取るので、借地人との交渉を地主が直接行うことはありません。その他、借地人に対する地代値上げ交渉等も行っています。

◆不動産共有持分の整理

共有名義不動産は、その土地を利用する際に共有者全員の合意が必要となり、所有者単独で使用や売却をすることはできません。

不動産共有者の、

1 共有者間が不仲なので自分の持分だけを売りたい。
2 共有している土地を売却したいが、共有者の一人の自宅がたっているため、売却できない。

このような悩みに対して、東京都市開発株式会社は、

①売却希望者の共有持分だけ買取
②利用状況を変えずに共有者の持分に合わせ分筆し、売却を希望する所有者の土地のみ買取等を行っています。

②のケースの場合は、自宅の敷地のうち、自宅所有者以外の敷地は、所有権から借地権となるわけです。土地の権利を明確にすることで、それぞれの所有者の資産性は向上します。その他、老朽化した賃貸不動産の対応も行っています。

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貸地や共有不動産は相続税納税資金準備のために現金化しようとしても売却先がみつからず自宅等資産性の高い不動産を売却することになる場合も見受けます。次世代に資産を引継ぐためには、事前の準備が必要です。不動産は現預金に比べ流動性は劣るため早めに対策をすることをお勧めします。

 

♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥

2015年1月23日(金)予定 18時30分~20時30分

☎044-811-1211(石井・駒まで)

お申し込みは こちら

 


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