ミャンマー訪問記

ミャンマーへ

5月に日本経営合理化協会のミャンマー・シンガポール視察ツアーに便乗してミャンマーとシンガポールへ行ってきた。

アジアの時代と言われれて久しい。2008年インドネシア・ジャカルタへ行ったとき、20 年前に行ったジャカルタは、目立った高層建築もない街だったが、ビル群、マンション群が連担としてつながって都市化の進んでいるのを見て発展ぶりに驚いた。

ベトナムのホーチミンへは1994年以来何回か行っているが、何回かのブームを繰り返し中国プラスワンの影響を受けて本格的にテイクオフした。

こうした中でアジアで一人出遅れていたミャンマーが2011年軍事政権から民主政権へ転換し、北朝鮮を除けばアジアで最後のアセアン加盟国となった。

ミャンマーは日本の弱点、英語を補う

僅か数日ではあるがミャンマーで見聞して感 じたことは、東南アジアの他の都市と同じように3カ月ごとに様相を変えていくそんな感じで開発が進んでいることである。

ここ数年で大きく変貌を遂げるであろうことは、先に開発の洗礼を受けた他の都市から容易に類推することができる。

そんな中で特に印象深く、お会いしたどなたも共通して言われたことは、極めて親日的であること、日本語の習得能力がきわめて高く、アジアの他の国の人々よりも数倍もの日本語適応力を持っていること、争いを避ける文化、風俗習慣が日本人のメンタルに極めて近いことなどをあげていた。

そこで感じたことは、日本人はミャンマーの人たちとパートナーを組むことによって日本の弱点である英語を克服できる、補完できるのではないかということである。

英語を補完できればグローバルな活躍の場が拓けることになる。ここに他の国とは違ったチャンスがあるのではないかと感じた。

シンガポール航空にて

シンガポールは2010年から毎年行っているが、国策としてアジアのハブになるべく努力しており、港湾の移転、アジア新幹線計画など多くの開発計画が進んでいる。

アジアのハブとしてのシンガポールから目を離さないようにしていきたい。

今回のミャンマー訪問では往復都合4回シンガポール航空に乗ったが、その機内で2~3本しかない日本語のビデオを見ていたら、非常に気になるビデオが放映されていた。

田中圭、水谷豊、川原和久等が出演している題名は「相棒シリーズ X DAY」というビデ オであった。あらすじは 『サイバー犯罪対策課にマークされていた男が殺された。複雑な展開を見せる事件を追う刑事と捜査官へ、刻々と圧力がかかっていく。その背景には、金融封鎖計画〝X DAY〟の存在があった』 というものである。

「Xデー」

「Xデー」についてはギリシャ危機、直近ではキプロス危機などでクローズアップされた日本の財政問題、国債問題で、日本はいつ財政破綻が起こってもおかしくない状態にある。

2020年までにプライマリー・バランスを達成しようと「骨太の方針」とアベノミクスの「三本の矢」が打ち出されたが、この「三本の矢」政策に対しては、「時すでに遅し」との声もあり、国債の暴落を早めるものとして批判が相次いでいる。

われわれ庶民には政策の良否はわからないが、壮大な社会実験として世界中がアベノミクスを注視している。

「エンド・ゲーム」という本によれば、名指しで「日本における大規模な負債危機と通貨危機は、起きるかどうかではなく、いつ起きるかという問題だ。」「それは 『バーン!』の一瞬だ。」 と書いている。

「Xデー」はいつ来るかわからないが日本の財政問題・国際問題は構造的なものである以上 「3・11 東日本大震災」のように必ず起きるものとして十分な備えをしておかなければならない、と機中で思った次第である。

税理士法人LRパートナーズ 代表社員 小川 湧三

 

 


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