『自分年金』をどう準備するか? 個人型確定拠出年金のすすめ
【 はじめに・・・ 】
世界一の長寿国日本。平均寿命は男性79.4歳、女性85.9歳。4人に1人は92歳、8人に1人は98歳まで生きる時代です。公的年金は整備されているとはいえ、悠々自適の生活を送るには、十分ではありません。特に、自営業などの第1号被保険者は、満額支給の場合は、老齢基礎年金のみだと年額786,500円、月額65,541円です。
どうやって自分年金を準備したら良いでしょうか?
【 個人型確定拠出年金のすすめ 】
確定拠出年金とは( 401K ) ?
一定の掛け金を支払い、資産の運用方法を加入者自身が選択し、運用成果次第で将来もらえる年金額が増減する制度です。公的年金の上乗せ部分の新たな選択肢として制定されました。(401Kとも呼ばれています)
①自営業者 ②企業型年金・厚生年金基金等を導入していない企業の従業員 が加入する事ができます。
*公務員や第3号被保険者(専業主婦)は加入できません。
〔 掛金 〕 下図参照
月々5,000円から積立
上限は①の「自営業者」は、国民年金基金との合算で、月々68,000円まで ②の「企業年金等に加入していない企業の従業員」は、月々23,000円まで
〔 メリット 〕
⒈ 加入者個人が運用方法を決めることができる。
⒉ 加入者自身が常に残高を把握する事ができる。
⒊ 掛金が全額所得控除の対象となる。
⒋ 年金資産の運用で得られた利益は課税されず、その分を運用にまわす事ができる。(税金の繰延効果)
〔 デメリット 〕
⒈ 原則60歳まで途中引出ができない。
⒉ 運用リスクは自分で負う。将来の受給額が確定できない。
⒊ 資産運用の知識が必要。
【 どこでできるのか? 】
銀行や証券会社のほか保険会社も窓口になります。
① 個人型年金加入申出関連書類一式を取り寄せる。
② 制度の内容を理解する。
③ 運用方法などを決める。
④ 申出書類を作成し、国民年金基金連合会へ郵送する。
⑤ 国民年金基金連合会による加入審査。
⑥ 加入確認通知書を受領する。
* 手続き期間は①~⑥まで約2ヶ月。
* 事務手数料は、金融機関によって異なり、 目安は初年度は9,000円、2年目以降毎年6,000円前後。
【 どのように運用するか? 】
運用商品は、①預貯金②公社債③投資信託④株式⑤保険商品等の中から3商品以上が選択肢として提示されます。資産を長期にわたり運用でき期間中でも運用商品を組みかえることができます。個人の知識やリスク許容度に合わせた資産配分をすることができます。金融知識に自信のない場合、分り易く手数料の安い商品をお勧めします。
【 まとめ 】
税制上とても優遇された制度です。加入できる方はぜひ活用を。
詳しくは以下のホームページをご覧下さい。
国民年金基金連合会 個人型確定拠出年金 HP
http://www.npfa.or.jp/401K/index.html
次回は、この他の『自分年金』の作り方をお話します。
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