2012年4月開催LR小川会計MGレポート
新年度のマネジメントゲーム(MG)研修会が4月 12 日・13 日の両日開催されました。
4月は新年度開始月なので、多くの会社は社員研修の月です。MGを社員研修のメニューに組込む会社が増えつつあることは、主催者にとって嬉しいことです。
ベテランの方々から、新人の動きに、新たな気づきがあったとの感想が寄せられて、MGの継続参加の必要性を再認識しました。いつも初心者の方々が、MGに参加する意欲を強くして帰られたのか、もう2度と参加しないと決心して帰られたのではないか気になります。
今回は新卒新入社員の研修の観点から、MGの効果を検証してみることにいたします。MGは会社経営を擬似体験するゲームです。まず初めに、ゲーム進行のルール解説を受けます。丁寧な説明があり、ルール表もありますが、なかなか身につきません。
利益が出るとゲームが楽しくなる
ゲームは製造会社を想定して作られていますので、材料仕入れ、製造工程そして商品販売を繰り返します。材料を安く仕入れ、できるだけ高く売れば利益が出ます。販売には競争がつきもので、うまい具合に売れません。競争に勝つには色々な仕掛けを利用します。
あらかじめ方針を決めておき、すばやく決断できるようにしておきます。一定時間経過したところで、会社と同じく決算します。以上のプロセスを5期繰り返して、会社の仕組みを理解して、利益が出ると売り方を工夫する楽しみがわかります。
積極姿勢は社会人の基本
MGは参加姿勢・意欲によって成績が大きく変わります。ルールに慣れるスピードも上がります。初日の昼食時に「なぜ来たか」を表明することになっていますが、「指示命令があったから来た」という答えはダメといわれます。消極的だといつまでも上達しませんし、楽しくありません。消極的な新社会人は困りものです。
競争と助け合い
MGは6人一組で行います。この6人は競争者であり、仲間でもあります。お互いに知恵を出し合い競争します。スムーズなゲームの流れは全体のビジネスチャンスを増やし、売上高増大につながります。知恵を出すこと、早い決断、お互い助け合うことの大切さを知ること、体験することは意義深いことといえましょう。
MGには、先月号でご紹介したビジネスパワー分析の時間があります。ゲームの仲間同士で評価しあい、他者の目に映る自分を知る仕組みです。自分だけ売れればよい、儲かればよいという姿勢では、他者の高い評価は得られません。
当然のことながら、各社とも教育訓練には必達事項があります。MGに参加することは社会人の基礎を学び、各社固有の人材育成の触媒となると確信しております。
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