第13回 財産管理法人の資産運用
第278回 財産承継研究会
◎遺留分請求への交渉術と生前・死後での対応策
◎第13回財産管理法人の資産運用
税理士法人LRパートナーズ
代表社員 小川 湧三
「財政破綻と財産保全」
財政破綻問題に対応する個人資産防衛として、外貨預金や海外の株式を含めた分散投資をお勧めしています。ロシアやアジアの富裕層マネーがシンガポールに集まってきていることから見ても、シンガポールは、世界の金融センターになっていることを証明しています。シンガポールは、法律で「国際指名手配にならない限り、金融情報を開示してはならない」と定めているとのことです。
スイスの銀行が、9.11事件以降アメリカの圧力に負けて金融情報を開示し多くの富裕層の人達が課税されたり、脱税として訴迫されたそうで、スイスからシンガポールへ富裕層が口座を移管しました。
情報センターとしてのシンガポール
シンガポールは
①英語圏内なので、フィリピン、オーストラリア・ニュージーランドなど
②マレーシアの影響を受けているのでイスラム圏とのコンタクトがとりやすいこと
③華僑が中心なので、中国とのコンタクトが取りやすいいこと④タイ・カンボジア・ベトナムなど極東アジア諸国などは1~2時間の距離にあり人の交流が盛んなこと等、国は小さいけれども日本から鳥瞰的にアジアを見るときに中心的な位置にあり、情報センターとして重要な位置にあります。
資産運用
財産管理法人の資産運用にあたっては、外国銀行の「外貨投資」をお奨めします。日本の預金リスクも現実的になってきています。本店所在地はリスク回避のためには外国(シンガポール等)の金融機関で口座開設をすることをお勧めします。
現在、日本は国際的な投資家たちから「テンポラリーヘブン」と呼ばれています。ギリシャ国債危機で揺れているEUや、リーマンショックの後遺症で悩むアメリカ、フェイスブック革命で揺れている中東など、混乱する市場から逃避する「一時的な天国」と言うわけです。
日本の「Xデー」のカウントが始まっています。天国が消滅するまえに準備をすることが重要でしょう。
♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥
2018年5月25日(金) 18時30分~20時30分
☎044-811-1211(石井・駒まで)
お申し込みは こちら
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