最近考えること。

3月の大震災、そして円高の進行と、前号でも書いたように厳しい経済環境です。このような環境の中で中小企業がどうやって生き残っていけるのか、最近はそんなことを考えることが多くなっている気がします。

中小企業が生き残っていく道は、自社の強みを生かし、ある特定のマーケットでナンバーワンになることだと思います。そうは言っても、特定のマーケットとはいえ、正攻法で競合他社を押さえてナンバーワンになることは容易ではないと思います。

いわゆるニッチと呼ばれるような隙間産業を開拓したり、ブルーオーシャン市場と言われる他社との競合のないマーケットの発掘・創出することが必要になってくるのです。

製造業の場合、自社の技術が応用できる分野や、自社の技術と結びつけることで新しいものが創造できる相手を見つけることでブルーオーシャン市場を創出することができるのではないかと思います。

これに対して物販業については、ブルーオーシャン市場というのがなかなかイメージできないでいました。ところが、この間ある方とブルーオーシャン市場ついて話しをしていたところ、ある会社は「○○歳の女性」をターゲットに定め、その行動様式や志向を徹底的にリサーチして、それに合わせた商品(スタッフまでも)を提供することで成功していることを聞きました。

マーケットを絞り込み、そのマーケットに徹底的に合わせた商品を提供していくことで、そのマーケットでナンバーワンになることは可能となるのです。絞り込んだマーケットのボリュームは当然考えないといけませんが、マーケットを絞り込む切り口は上記の例でもわかるように無限にあるのです。

その時々において、自社がナンバーワンになれるマーケットを知恵を絞って見つけだし、創造することが中小企業が生き残っていく道なのだと思います。

 

株式会社LR小川会計 代表取締役社長 小川 泰延

 


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