インターンシップを通して考えたこと
今年も8月2日から6日までの5日間、大学生9名・高校生 8名に当社のインターンシップに来てもらうことになりました。(本誌3面にレポートがあります。)
参加する学生達は、会計事務所がどういう仕事をしているのかを体験し、就職や進学について何かを感じ取って帰って行くわけですが、私自身も彼らにLRグループのことを伝える中で、その反応を感じることで、お客さまへのサービス提供や仕事の仕方についての「気づき」を得ています。
当社のインターンシップは、お客さまのデータを学生とはいえ第三者にオープンにすることはできないということと、学生達は簿記会計の知識がなく、今の彼らにできる作業をしてもらっても会計事務所の仕事を理解してもらうことは難しいと考えられるため、マネジメントゲームを通じて会計事務所の主要業務である記帳・決算と、会計事務所のお客さまである経営者を疑似体験してもらい、会計事務所の仕事を理解してもらうプログラムにしています。
今年は、決算と経営計画に重点をおいて作業をしてもらうことにしました。当たり前のことですが、決算を通じて(どんな仕事においても共通する)手順を踏んでいくことの大切さを特に意識して伝えました。彼らはこの点について良く感じとってくれたようです。
経営計画は、教えられた方法の中で彼らの自由な発想が発揮できる場であるため、難しさと同時に楽しさも感じとってくれました。二度三度と繰り返す中、最後には自力で計画を立案し実行に移していけるようになっていました。
実際の経営はマネジメントゲームのように単純化されてはいませんから、彼らがやったように簡単に計画を立ててその通りに実行できるわけではありません。しかし、計画を立てる手順や手法は彼らがこのインターシップで体験したことと変わるわけではありません。彼らは目標とする「利益」と「経費」から逆算して販売価格と 販売数量の目標を立てました。
現在の厳しい経営環境の中だからこそ、お客さまが知恵を働かせアイデアを発揮できるように、この思考プロセス・手法をもっとわかりやすくお客さまに伝えていくことが必要だとまた改めて感じています。実は当社がお客さまに提供している経営資料は上記の思考プロセス・手法による経営計画が立てられるように作られています。
今後はさらに、これをもっと平易にわかりやすくお客さまに伝えていく工夫をしていきたいと思います。
株式会社LR小川会計 代表取締役 小川 泰延
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