ほけんの見直し その5 こども保険・学資保険
【はじめに・・・ 】
子どものいる家庭なら教育費の準備は避けて通れない問題です。「こども保険」「学資保険」など呼び名も内容も様々な商品が販売されています。「自分に万が一の事があった時に残された子供に十分な教育を受けさせたい。」「こどものケガや病気に備えたい。」「私立高校や大学の入学金が払えるか心配。」など各家庭がこども保険に求める内容も様々です。
あなたはこども保険に何を求めますか?
【こども保険とは?】
『教育資金の積立貯蓄』と『子供や親の保障』を兼ね備えた生命保険
【特徴】
① 教育費の準備として、子どもの入園・入学に合わせ『満額保険金』や『お祝い一時金(学資金)』が受け取れます。
② 保険期間中に契約者である親が死亡や高度障害になった場合、保障は残したまま以後の保険料が免除されます。
③ 保険期間中の子どもの保障として、医療保障や死亡保障・高度障害給付金など必要な保障がつけられます。
【メリット】
契約期間中に親に万が一の事があっても、当初の計画通り教育資金を確保できます。また、子どもの進学時期に合わせて資金の準備ができます。
【デメリット】
学資保険の保障部分は、定期保険なので、保険部分は掛け捨てになります。
現在では利回りが低く、元本割れの危険性もあります。またインフレに弱く、教育費の増加に対応できない事も!
【こども保険を選ぶポイント】
① ご家庭の教育プラン・ライフイベントを立てましょう!
⇒ 公立?私立?どこまで援助するつもりですか?
他のお子様と重なる時期、住宅ローンや退職時期などは?
② 親の必要保障は適当ですか?
⇒ 今ある保険の保障内容を把握してますか?
保障内容に重複は?過不足はありませんか?
③ 子どもの保障をどこまで考えますか?
⇒ ケガや病気の時の医療保障、死亡時の保険金は必要ですか?
住んでいる地域に、子どもの医療費を助成する制度はありますか?
『保障』 と 『教育資金』 をわけて考えましょう。
↓ あなたは次のどのタイプですか? ↓
【タイプ別こども保険】
1.貯蓄重視型 ⇒ 保障を極力押さえ、教育資金作りに徹底
① 別の保険などで、親の死亡保障をカバーしている。
② 貯蓄が苦手。教育資金を強制的に用意したい。
③ 払込総額に対し受取金額が多いタイプが一般的。(戻り率をチェック)
2.保障重視型 ⇒ 育英年金つきなどで安心を
① 親の死亡保障が充分でないので保障面を手厚くしたい。
② お金の運用よりも万が一に備えたい。
③ 育英年金の分だけ保険料は高くなる。
3.子どもの保障重視型 ⇒ 子どもの医療保険の充実を図る
① こどものケガや病気にもしっかり備えたい。
② すべてをカバーする充実の保障プランは保険料も高め。
③ 共済+金融商品の組合せで、準備する方法も。
【学資金の受け取り方法】
商品により、学資金の受取パターンは様々です。
子どもが小さいうちに計画的に貯蓄ができるタイプなら、大学進学費用として17・18歳に一括して受取る方が、受取総額は多くなります。
毎年の家計に余裕がなく、貯蓄ができないタイプなら、子どもの入学の度に祝い金が出るタイプの方がよい場合も。一時的な出費によるマイナスを上手くフォローしてくれます。
【こども保険以外で教育資金を準備するには?】
『教育資金』 ⇒ 目的・期間別に運用しましょう。
① ライフイベント表を洗い出して、予算を立てる
② 「未来のために必要な貯蓄」をまとめる
③ 何で貯めるか金融商品を選ぶ
*2・3年以内に遣う予定なら、ネット定期などで確実に。また満期日をずらすと、急な出費などにも対応できます。
*大学の入学資金など5~10年以上先の資金の場合は、一部をインフレにも対応できるよう、投資信託等で運用するとよいでしょう。
【まとめ】
こども保険の中には出産予定日の140日前から契約できる商品もあり、親にとっては心強い商品です。しかし、教育費をすべてまかなうのは難しいでしょう。家族のライフイベントを把握して、余裕があるときに準備していくよう心がけましょう。
また、保険商品は契約が長期間に及ぶ為、今後の経済の見通しや、保険会社の信頼性なども考慮しましょう。
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