7月MG 博多からのゲストを迎えて

No101_13315054今回のゲストには、はるばる博多から食品低温流通業の老舗で企業改革にMGとマイツールを使いこなす河合製氷冷蔵株式会社専務の河合喜文氏をお招きました。今号では7月MG全般についての事務局報告、次号で河合専務講演記録を掲載いたします。

会社と経営をシンプルに理解する MGは、会社を単純化したモノで象徴的に表すことで「企業は何によって成立つか」の理解を進めると共にゲーム中に経験する社長の意思決定や「経営者とは?」という思考を育てます。また、会社を構成する要素を明確に分けて使うので、一見複雑に見える実際の会社が持つリソースを単純に切り 分けて、経営戦略を俯瞰的に立てる思考を育てることにも多大な貢献をする唯一の人材育成研修です。

研究開発チップの意味

今回、初参加のSさんと決算が終わったあと、スタッフとSさんとの間で次のような会話がありました。ゲームでは販売力や生産力の差別化を表す象徴として、赤、青、黄のマ グネットチップを使い、それぞれに役割があります。赤チップは「広告宣伝力」、黄チップは「社員教育研修」、青チップは「研究開発力」となっています。 これを意思決定の際に購入する形で、自社の差別化を図り、市場での入札競争力を高めて市場で最安値の価格コールをした人の商品が市場で売れるというルールです。

No101_1328979単純にゲームの中の入札だけに視点を絞って見れば、呈示した入札金額よりも2円安くコールできる青チップ をたくさん持つと販売競争では有利になります。例えば、青チップを4枚持ったとき、入札価格は 30 円を出しても実際の入札コール価格は 30 円ー8円= 22 円となりま す。

競合する他の入札希望者が 22円未満をコールしていなけれ ば、自分の商品が市場に売れて、帳簿には1個あたり 30 円で記帳し、売上計上となります。これが青チップなしだと 21 円以下をコールしないと勝てない仕組みになっており、チップ無しだと、記帳もそのままコール価格の21 円です。

青チップを持つか持たないかで記帳価格には大きな差が出てくるようになっているのが、このルールのミソです。ところが、この青チップを同じ卓のメンバーが一様に同じ枚数を持った場合は例え何枚あろうと実際上の効力は無くなってしまいます。

Sさんは、「青チップは安売りをするためのものではなくて、同じ商品でも付加価値を高くして、高値で売り、利益を確保するもの」という説明をしたときに「あぁそうか!分かりました。例えば、派遣先でお客さまにとても喜ばれるサービスをすることで値下げしなくてもお客さまが増えるとかそうい うことなんですね。そういうサービスができるように教育をしたりするわけですよね。会社盤を見ると本当に現実の会社そのままですね。」と嬉しそうにおっしゃいました。

市場保護・価格破壊を考える

No101_13335550ゲームをやっていると現金が不足してきて少しでも商品を現金化したいがために入札価格をとことん下げてしまうことがあります。

仮に商品は売れても、周囲の競合他社は価格競争についていけず販売力は鈍り、材料供給のペースも落ちて、不本意ながらその市場の皆が底値で争わないと給料すら払えない状態が出現します。これが現実に起きている価格破壊です。業界の相場よりもはるかに低い価格で販売する業者が出た場合、最終的には価格競争の泥仕合となります。

結局、利益が薄いので中途半端な対策では全員が自己資本を減らす道を歩むことになります。河合専務はこのことについて「売価を下げるのが一番利益を減らすこと を講義で学んだらゲームでも安売りしない努力をする。」とおっしゃってい ます。

今回のゲームでは実際に最上位卓では全員が平均以上の売上を維持し、全員が利益も自己資本も確保し、下位の卓に変わる人がいませんでした。価値のあるものを無駄に安売りしないということの意味とお互いが WIN WIN の関係を保つ秘訣をそこに見たような気がしました。

会社を要素で切り分けるSさんと会社の要素を色分けして考えることで、要素ごとに自社の力を整理し、持っている資源が何か、現状はそのレベルがどの程度なのか、競合他社は例えばチップで言うと何枚くらいの力を持っていそうか、などを具体的に想起することができることをお話し、とても納得がいったということでした。

そういったことをイメージしながら、1期の中で平均して 35 〜 40 回程度廻ってくる意思決定の機会に自分が何をするのか、他者とのバランスはどうか、などを瞬時に判断してゲームを進めていくことで、徐々に経営力や洞察力、判断力が身についてくるわけです。

MGはゲームの勝ち負けそのものよりもゲームを行っているすべての時間で何を学び取るかがポイントだと今回のゲスト河合専務は特に強調されます。ゲームで学べることは限度がありますが、ゲームを繰り返し体験することで実際の現場やお客さまとの会話に繁盛するための要素を発見し、実際に数字の科学的根拠を持って経営的な感覚で働いてくれる社員が全員だったら、どんなに良い会社になるかは想像に難くありません。

ゲームを通じて市場経済を学ぶゲストの河合専務は、2期からダントツの売上でトップを独走し、LR小川会計MGでは歴代最高の好成績でゲームを終えられました。全員が同じ自己資本300万で始めたのに4期で約2・5倍に増やして分社し、5期は小規模な分社をのんびりと経営するという成功者のライフスタイルそのままの豪快なゲーム展開でした。

決して安売りで市場を独占し他社を潰して生き残ったのではなく、その 市場にいる人たちが平均以上の売価で数多く販売し、材料供給を安くできるようにするなどのコントロールを加えながら、自らの利益も確保していく方法のモデルを見せてくださったのでした。初参加の方も「実際の会社(仕事)だったら、今回の自分はどうだったのか?」ということを各企業の持つ要素ごとに考えることができたら、MGは参加した方に力を与えたことになると思いました。

ゲスト講師 河合製氷冷蔵株式会社 河合喜 文専務(右)。創業明治9年の製氷業から始ま り、現在は食品低温流通業となる。MGとMT で企業改革を行い、成果を収める。

次回は経営事例の講義レポート

 


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