PASMOの経理処理方法は・・・?!
デポジット(500円)は「預け金」
3月18日から関東地方にお目見えしたPASMO。
もう既にご使用になっている方もいらっしゃるかと思いますが、パスモは、事前に現金をこのカードにチャージしておく事で、首都圏の私鉄、地下鉄、バス、JRが利用でき、そしてJR東日本のSuicaとも相互利用できる点で、汎用性の広いカードと言えるでしょう。
パスモの様なカードは、新規購入時に預け金(デポジット)として500円を支払う必要があります。では、この様な預け金(デポジット)たる500円についての税務上の経理処理はどの様にすればいいのでしょうか?
この預け金は解約時に返還されるもので、損益に関係ない為、税務上、単純に「預け金」として取り扱うことになります。ただし、パスモにチャージ金額が残っている場合、解約手数料として210円が発生します。
これは、チャージしている残額から引かれるため、この210円を解約時に損金として処理することになります。また、パスモは最高2万円まで現金をチャージすることができます。このチャージしたパスモを「交通費用」として社員に手渡した場合、損金算入時期はチャージした段階か、実際に利用した段階か戸惑うところですが、厳密には使用した都度、損金に算入するのが原則です。
ちなみにパスモはショッピングにも利用できるので、税務処理の際にはその用途もきちんと確認しておく必要があります。
その他の経理処理も考えられますので、不明な点は担当者にご連絡ください。
参考資料
税務通信No.2962号、No.2967号
PASMOの名前の由来
「PASSNET」の「PAS」と、「もっと」の意味を表す「MORE」の頭文字「MO」をとって名づけられました。さらに、「パスモ」の「モ」は、パスネットとバスが合体した「&」を表す助詞の役割も果たし、「電車も、バスも、あれも、これも」利用できるようになるという、拡張性を表す意味の「モ」の意味も込められています。
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