MGの季節がやってきた!(2006)
今度のMG研修会は、本年3回目の開催になります。昨年10月に板東社長にご参加いただいてから、当グループのMGが次第に変貌しつつあります。お客さまが増えたので、MGの進行が多様化してきました。ゲーム全体の雰囲気もやわらかくなっています。
MG研修は人材育成講座として開催しておりますので、両者の関連について少し掘り下げて考えてみることにします。
(1)新入社員研修
MGでは、新人研修について特別取上げているわけではありません。教育を重視している会社は新人研修をとても重要視しています。基礎的教育・訓練に手間隙かけています。大企業勤務経験者が高評価を受けるのはこのためです。
MGジュニアコースでは、最初に「理入」ではなく「行入」を毎回熱く語りかけています。MGを行う理由、メリット等をゲームに先行して解説しません。ゲーム進行に必要な最小限のルールを説明するだけです。ゲームの展開とともに、体で覚えていただくのが大原則です。
これが「理入」ではなく「行入」といわれる所以です。この進行方法が新入社員研修実施のヒントになります。
もう一つは、研修内容そのものにあります。2日間のMGは「経理」、「経営」、「戦略」のエッセンスを体得することができます。入社時およびその後の数年間はもっとも大切な時期です。日常業務をこなしながら、定期的にMGに参加して、戦略眼、大局観、人間学を身につけることは最上の新入社員研修です。
付け加えておきますが、大企業の新入社員研修は特別な種も仕掛けもありません。常識的な研修カリキュラムを継続的に行っているにすぎません。
(2)中堅社員研修
中堅社員は会社にとって働き盛りの集団です。販売会社であればガンガン売上を伸ばし儲けてくれます。MGでいう「戦略眼」、【大局観】の醸成は中堅社員の育成上最も大切な要素です。
(3)幹部社員育成
幹部社員は社員の統括して、経営者の掲げる経営計画を実践するのが主たる使命です。また経営者への転換点に立っています。中小企業では経営者がこの任に当たるケースが多くみられます。幹部社員は経営者と同じく「人間学」修養が望まれます。巷では幹部社員研修が盛んに行われています。
多くの研修は座学であり、研修が済めば忘れ去られます。MGは繰り返し参画していただいて始めて有効性を実感できます。
(4)後継者育成
数年前、中小企業育成に熱心な大学教授が興味深い持論を展開しておられた。すなわち後継者は、優秀な幹部社員の中から選ぶべきで、現経営者の近親者にこだわる必要はないとの説を降ろさざるを得ないというのです。
戦後の経済復興を成し遂げたチャレンジ精神旺盛な社員を、中小企業に求めるのは無理である。いまどきの厳しい経営環境では、近親者(現経営者の子息等)以外に引受け手がない。この論理は至極当然のことですがいかにも残念です。
さて、有無を言わせず経営者に就任させられる経営者が大変多い。経営者となれば、人事、経理、購買、製造、広報、販売について避けて通れません。MGに参加することはこれらの疑似体験となります。
たかが「MG」、されど「MG」の言葉どおり、後継者育成の最も効果的なツールといえます。西先生の百回帳(※)にいわく、100期到達者は人が変わるそうです。
経営者は孤独であるといわれます。MG研修はまだ人脈作りに貢献できるほどの規模に達しておりませんが、参加者はみなさん本音で参加しています。最初の体験を苦痛とせず、継続して参加しおもしろさを体験していただきたいものです。
※百回帳(MG研修会で参加証明しています。1回参加で5期進みます)
25期:経理がわかる
50期:経営がわかる
75期:戦略がわかる
100期:人間が変わる
(バンザイ)
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