株式投資を通じて学ぶ経済情勢と仕組み

これからの時代に必要な力 ファイナンシャル・リテラシーを身につける

タートル・クローバー投資クラブが誕生から半年

日銀の量的緩和策が解除されたとはいえ、ゼロ金利政策の修正や利上げの時期は未定ということもあり、銀行の預金金利がアップするのは、まだ先のことになりそうです。

2005年4月より ペイオフが全面的に解禁され、金融機関が破綻した場合には、普通預金についても元本1000万円までとその利息に ついてしか保護されません。そこでこれからは、「貯蓄」から「投資」への時代とも言われています。しかし、株式投資というとこんな声が聞こえてきます。

株式投資はやってみたことがあるが、売買が難しい!
今まで、証券マンの言いなりでやってきたが、大丈夫?
ネット証券って何だか不安・・・
株券のペーパーレス化? 株券が紙切れになる?

最近の一連のライブドア事件で株式というものがどのような働きをして、どのように動いているのかを誰もが目にしました。

その流れの中で株への投資に興味を持たれた方もたくさんいらっしゃると思います。

実際に株を通じて起きていることを見聞きすればするほど、興味が湧く半面で、不安や疑問をお持ちの方は少なくありません。しかし、書店に数多並んでいる投資の本はそれを読むだけではなかなか理解できないことがたくさんあります。

当事務所では昨年1月から設立準備を始め、説明会や勉強会を開催した後、8月にクローバー投資クラブ(夜の部)、9月にタートル投資クラブ(昼の部)が発足しました。勉強会の段階からNPO法人エイプロシス(投資と学習を普及する会)の相談員である小林一雄さんにおいでいただき、証券用語やローソク足の読み方などの基礎的な知識を教えていただいています。

各クラブのメンバーはまったくの初心者からベテラン投資家までざまざまです。

今までの投資経験の有無だけでなく、各メンバーの方が今まで携わってきた職業や業種もいろいろなので、メンバー同士お互いに今まで自分では関心を持たなかったような業界・企業についての意見を交換できるのは、とても新鮮で楽しいとおっしゃっています。
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また、今までは証券マンの言いなりでやってきたベテラン投資家の方も、自分たちで銘柄を選び、検討して購入を決定していくことで、その会社を応援しようという気持ちが一層強くなるようです。各メンバーも事務局スタッフも、クラブで購入した銘柄の株価の動向はもちろん、その企業のテレビCMなども自然と目がいくようになってきているようです。

こういった活動の必要性について主催者である小川所長は平成14年12月発行のほっとタイムス冒頭記事でこのように述べています。


「金融機関への証券仲介業の全面解禁により、前からはリスク金融商品への勧誘、後からはペイオフ解禁という、どちらを向いてもリスクに直面する「前門の虎、後門の狼」状態にある。

これからはあらゆるところから金融商品の販売攻勢がかかってくる。特に預金をガッチリと把握し、販売によって大きなメリットを得る金融機関からの販売攻勢が懸念される。

更には、個人の自己責任で運用する確定拠出年金制度の加入者も100万人を超え、最近ではみずほ、日本生命も来年4月から導入するとのことである。

今までお金の話をすることははしたないことと教育されてきた。
「私は株はやりません」と株式投資をやらないことが誇らしい事として政治家や政府官僚が語る風土のなか「貯蓄から投資」の政策の中で無防備のまま、お金に関する知識や教育を受けることなく生活してきた多くの人々にとって、どう対処すべきか判らないのが当然である。

自らの財産を守るために、遅まきながらファイナンシャル・リテラシー(お金の読み書き能力)を身に付けるしかないのである。」(ほっとタイムス69号掲載記事より)


 

タートル投資クラブの場合には、8人のメンバーで毎月1万円ずつ出資しあって銘柄を決めて投資活動を行っています。

クラブでは実際に投資を始める前に、株価の動き方、株式売買のしくみや 投資銘柄などについて学習会で勉強したので、日本や世界の経済・政治の動きに敏感になり、知識・教養の幅が広がることもみんなで学びながら投資することの大きなメリットです。

まだまだ半年、これからもっと活動を進めて、生きたお金を使うための力をどんどん身につけていきます。

毎月第2木曜日の午後1時30分から開催されるタートル投資クラブは現在メンバー募集中です。詳細は投資クラブ事務局担当者までお気軽にお問合せください。

(問)044・853・7003
ファイナンシャルプランナーの相談室まで

附録 ファイナンシャル・リテラシーとは?

NPO法人金融知力普及協会によれば「金融知力」と表現されています。

基礎となる「自分とお金の関わりを考える力」を身につけ、「身につけた知識を活かせる力」「最先端の情報を読み解き伝える力」の三段階によって自分とお金の付き合い方・お金についての読み書き能力を身につけようというものです。自立した消費者が求められている時代にあって金融知識のみならず、金融のことを読み解いて自分のために役立てることのできる金融知力~ファイナンシャル・リテラシーを育てていくことが必要といわれています。

参考情報・金融知力普及協会HP
http://www.fl-ken.com

 


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