MGは経営者を育成する!!
今回は私の周辺のことを紹介する。かつて、私が受験生であったころ、就職に困らない大学として地方の二期校を受験した。1年生は教養科目の履修に明け暮れる。最初の授業はどの先生も人格形成上、教養科目がいかに大切か力説していた。
英語、第二外国語、数学、統計学、簿記論等はあまり抵抗感がなかったけれども、人文科学系(日本文学、哲学等)、自然科学系(物理学、生物学等)の講義はどれも受験勉強の延長のようで気が進まなかった。
しかし、担当教官は夫々の科目の面白さを懸命に説明するので、教養を深めるガイダンスとしての効用は十分発揮していたのである。
2年生になると、専門科目の履修が始まる。専門科目の教官は皆、講義の目標を「経営者育成」に置くと明言していた。すなわち「諸君を将来の経営者として育成するために教えるのであり、サラリーマンを育成するつもりはない」と。その後3年生、4年生と進むにつれ、スポーツに汗するもの、文化系サークルに熱中するもの、猛勉強を続けて学者になる者等様々であった。
4年間の締めくくりとして全員が卒業論文を提出した。程度の差はあるけれども、これで自信がついた。大半はさらなる研鑽の必要性を痛感するから、卒業後の勉強を惜しまない者が多くなる。
卒業後30年も経つと、2年生のときに言われた「経営者」に幾人なれたか実にはっきりと結果が出る。経営者に登りつめた者は、例外なく学業、スポーツ、サークル活動等のバランスが取れていることだ。本人を取り巻く人々の輪の大きさがその人を経営者にする。周りから頭脳明晰と思われていた者は、その道のトップにはなるが、経営者にはならなかった。経営者および候補者は人格陶冶に励む。その糸口は学生時代に教わったわけだ。
さて、当事務所がMGを奨めるのにはわけがある。前述のように経営者育成は、行き着くところ人格陶冶に尽きる。きっかけは色々だが、自ら志を立て、終生自己研鑽に励む。
MG研修をお奨めするお客さまは、最初から経営者の道を約束されている。したがっていやが上にも、あらゆる機会を捉えて経営者マインド訓練が必要だ。これには終りがない。
MG研修には色々な方々が参加する。普通は経営者の参加が多いので、自社以外の多くの経営者に損得抜きで接することができるのは得がたい体験となる。
今回は3名の初参加の方がおられた。苦労の程は察しがつく。しかし果敢にチャレンジしておられた。特に最後の決算時には、研修終了の準備開始で騒々しくなり決算が遅れているものにとって屈辱感を味わうことになる。
しかしここで考えてほしい。実際には、期限どおり確定申告できなければ屈辱感では済まない。慣れてしまえば克服できることである。大切な商談時の計算ミスは致命傷になる。ゲームで起きることは現場では日常茶飯事である。ゲームで起きるプレッシャーも貴重な体験である。読者で同じような思い出したくない体験をお持ちの方は、見方を変えて今一度挑戦していただきたい。
マトリックス会計ソフト
MX―PROで戦略的な会計を
MG精神実践の事例紹介として、今回はMGの中核であるマトリックス会計をシステム化したソフト「MX―PRO」を、製作者の株式会社アイティーエス宇野寛社長に説明していただいた。
ご自身の事例紹介ではないが、各地の経営者に多数お会いしているので貴重な体験を交えての講話となった。マトリックス会計は経営者が的確に意思決定できるように考案されたシステムである。
マトリックス会計を実務に応用するには、会計データの整理方法に工夫を加えなければならない。「MX―PRO」は会計ソフト「勘定奉行」の実データを利用して、MG決算と同じ結果を提供する。対外報告には会計ソフトを利用し、意思決定には「MX―PRO」を活用しようというわけである。
MGで決算を体験し便利でわかりやすいが、実務ではどうするのか素朴な疑問が湧く。今までどおり会計ソフトで取引を入力すると、「MX―PRO」がMG方式で集計してくれる。なおかつ集計内訳が画面上で見ることができる。
宇野社長は、経営者には儲けるためのデータを用意して、経営に応用していただきたいと力説する。この結論に至るまでには、MG研修参加を重ね、多くの経営者に接してきた経緯がある。
マトリックス会計詳細は同氏の「儲けるための会計の強化書」西先生との共著「会計はなぜマトリックスがいいのか」を参照されたい。
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