羽生世代

今将棋界で最も有名なのは藤井聡太さんでしょう。
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藤井聡太さん以外で将棋を指さない一般の人に知られている棋士といえば羽生善治さんでしょう。
今は無冠ですが、すべてのタイトルを獲得し(7冠)、タイトル獲得通算99期のレジェンドです。
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羽生さんの実績は頭抜けていますが、同世代の棋士たちの実績も素晴らしく、「羽生世代」は将棋界をリードしてきました。
そんな「羽生世代」の強さの秘密を羽生世代と彼らと戦ってきた棋士たちへのインタビューを通じて探ろうという本を最近読みました。
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羽生善治という傑出した棋士に「追いつき追い越す」ために切磋琢磨して実力を磨いていった結果であることは言うまでもないことですが、多くの棋士が「羽生世代」の印象として語っていて興味深かったことがありました。
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一つは、それまでは個人の感覚で指されていた序盤や中盤の指し方を整理して体系化したという指摘です。
ある棋士は「技術の体系化」という言葉を使っていました。
個人固有の技術を「再現可能」なものにしたということだと思います。
これは今までの戦い方の常識を大きく変えることになったでしょう。
この「技術の体系化」は、業務改善や技術の承継といった私たちの課題解決にも繋がるのではないでしょうか。
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もう一つ、こちらが羽生世代の強さの根源だろうと思うのですが、彼らは、「定跡や常識を疑い、自分の頭で考え抜いていた」ということです。
彼らは提示されている解が(おそらく自分たちが体系化したことも含めて)本当に最善なのかを絶えず考え抜いているということです。
今コロナ禍で働き方等今までの常識が疑われるような状況になっていますが、このことも私たちの仕事や生き方に通じるのではないかと感じました。
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実は藤井聡太さんには「羽生世代」と同じニオイを感じています。
株式会社LR小川会計
代表取締役 小川 泰延

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