「善意」に頼る?!

世の中には、公益団体・慈善団体やNPO法人のように意義のある価値や活動を社会に広めようとしている団体が数多く存在していますが、その多くは思ったように成果を上げられていない(その価値や活動が広まっていない)のではないかと思います。
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それはなぜかと言えば、「善意に頼ったビジネスモデルだから」ではないでしょうか(もちろん全ての団体がそうだということではありません)。
「運営費は活動に賛同してくれる人たちからの寄付で賄われている」
「運営は、そこに関わる人たちが手弁当でやっている」etc.
このような団体が掲げる価値・活動に賛同してくれる人を集めるパワーを持っている(持つことができる)でしょうか?
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私は、「善意に頼るビジネスモデル」には限界があると思います。
「善意」とは強いられるものではありません。
あくまでもその人の自発的な行動として現れるもので、期待された行動を取らないことを非難されるべきものではありません。
多くの人は、多かれ少なかれ自分の夢や希望を(経済的なこと等)何らかの理由で諦めています。
そのような人に、「これは大きな意義のある価値・活動だから賛同しろ」と強いることはできません。
つまり、周りの人にはその団体の掲げる価値・活動に賛同しない自由があるのです。
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このような団体は会社と同じように(むしろ、それ以上に)、(他人の「善意」に甘えることなく)「経営」に向き合わないといけないと思うのです。
その掲げる価値・活動の賛同者を増やすという行動は、まさにマーケティング活動と言えますし、活動に賛同する人がスタッフとして活動に専念できる環境を整えることは組織として必要なことです(アメリカでは、就職したい企業ランキングに非営利団体が入っていると聞いたことがあります)。
そのためにはまずきちんと収益を上げられるような組織にならないといけないのではないでしょうか。
株式会社 LR小川会計
代表取締役 小川 泰延

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