金銭以外の報酬

報酬といえば通常金銭によるものを思い浮かべます。労働契約とは労働の対価として賃金を得るものですので、これは当然です。しかし、時代とともに労働の対価は金銭だけでは足りなくなってきているようです。

現代は物や情報が溢れて手に入りやすくなっており、必死でお金を稼がなくとも充分な暮らしができるようになってきています。長時間働いて、より多い報酬を得るよりも余暇を大事にして暮らしたい、そういった考え方が、若い人を中心に多くなっているようです。

誰しも人生の目標は幸せになることです。余暇を自分の時間として使うことが幸せなら、労働を増やすことで幸せを奪ってしまいます。人不足の現在、より多くの人に働いてもらうには、余暇と労働が交換に値するものにならなければなりません。そのために、会社で働くことが幸せだと感じてもらうことが必要です。では、職場で幸福を感じてもらうにはどうしたらよいか?カナダのエリザベス・ダン博士は、3つの要素が揃うとき、人は幸せを感じる、と言っています。

① 人との関わり

コーヒーショップで店員と簡単な会話をするだけで、幸福感が上がるといった研究があります。書類の受け渡しだけであっても、一言交わす職場の雰囲気が重要です。

② 親切と感謝

ボランティアをする人は幸福であり、また幸福な人ほどボランティアをするという傾向があります。人を助けようとする社会的行動は人を幸せにします。職場でも後輩に仕事を教えたり、部署を超えて助け合ったり、そうした中で幸せを作り出すことができます。

③ 集中できる環境

今、この瞬間に集中できるということも、幸せを作り出すために必要です。身近なところで言えば、メールやSNSのチェックは幸福感を減じます。仕事の中断は、電話や相談ごとでも起こりますが、予定の徹底や事務の集中タイムを設けることで対策できます。

この3つの要素は、一見当たり前のことばかりですが、職場でどれだけ実践できるか、意識的か、が重要です。金銭や快適さは一時的な満足を生みます。しかし、満足には果てがなく、常により多くを求めてしまいます。反対に幸せは何度体験しても幸せです。金銭によらない報酬として幸せを感じやすい職場環境を構築してみてはいかがでしょうか。

参考文献/NHK「幸福学」白熱教室中経出版

 


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