住宅ローンの繰上げ返済はしたほうが良いのか

先月号に続き住宅ローンについて説明をさせて頂きます。

Q

繰上げ返済とは何でしょうか。

A

繰上げ返済とは、毎月の返済とは別に借入残高の一部又は全額を返済することです。
繰上げ返済には毎月の返済額は変わらず償還期間を短くする『期間短縮型』と、償還期間は変わらず毎月の返済額を下げる『返済額軽減型』と2種類があります。

Q

住宅ローン控除の適用を受けていますが、繰上げ返済をして償還期間が短縮されると住宅ローン控除はどうなるのでしょうか。

A

繰上げ返済をしても、償還期間が10年以上残っている場合は、当初の住宅ローン控除の適用期限まで引き続き適用を受けることができます。しかし、償還期間が10年未満になった場合は、適用要件の償還期間10年以上のものという要件を満たさなくなる為、繰上げ返済をしたその年から住宅ローン控除の適用を受けることができなくなりますので期間については注意が必要です。

Q

余剰資金がある時は繰上げ返済をしたほうが良いのでしょうか。

A

繰り上げ返済は通常余剰資金で行いますが、余剰資金とはいえ手許の現金がなくなるわけですので急な支出があった場合の対応ができなくなることも危惧されます。

また、今の住宅ローン金利はかなり低いですが、事業用や車・教育資金等のローン金利は住宅ローンに比べると割高の場合が多いようです。住宅ローンの繰上げ返済をして他のローンを利用する様な事にでもなると非常に残念なことになってしまいます。

住宅ローンの負担はかなり重いので、一刻も早く返したい、利息を少しでも減らしたいという気持ちになりがちですが、ご家庭のライフプランと預貯金とのバランスを見ながら、実行する時はしっかりしたシミュレーションをされて計画的に行われた方が良いでしょう。

最後に、金融機関によっては手数料や違約金等が発生する場合がありますので、必ず事前に確認するようにしましょう。

 

 


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