クレジットカード・デビットカード・電子マネーの基礎知識

クローバー通信 No.157

今更聞けない?
クレジットカード・デビットカード・電子マネーの基礎知識

日本では、海外と比べて現金での決済比率が高く、先進国なのに遅れていると驚かれることがあるようです。電子マネーやデビットカードなどの普及により、現金を持たずに生活できる場面が増えてきました。

今回は、代表的な「クレジットカード」「デビットカード」「電子マネー」の基本をおさらいし、用途別にどう利用していくかを見ていきます。

1.クレジットカード

商品を購入する際の決済(支払)手段の一つです。(英語でcreditとは、貸方のこと)特に分割払い機能をもつものを、クレジットカードと呼びます。

アメリカのダイナースクラブがツケで食事ができるようにしたのが始まりとされていますが、日本では、江戸時代から割賦支払いの仕組みはあったものの、1960年に株式会社丸井がクレジットという言葉を使用して商品展開したのが始まりです。

《ショッピング機能》買い物をするための機能

支払方法は、一括払い、分割払い、リボ払いとあり、支払ごとに選択できる。
一括払いは手数料がかからず、分割払いやリボ払いでは手数料がかかる。

《キャッシング機能》現金を借りる機能

後から解除することも可能。海外旅行の際には現地で現地通貨をキャッシングする事ができる。

仕組みクレジットカード

①クレジットカードで商品を購入する。
②カード会社が料金を立て替える。
(カード加盟店がカード会社に手数料を支払う)
③後日預金口座より商品代金を引き落とし。

国際ブランド

・クレジットカードの発行会社は、各国際ブランドと提携して、オリジナルのサービスを付けたクレジットカードを発行している。
Visa、Master、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブなど。

※海外視察でのこと、普段利用しているVISAカードとは別に精算できるように持って行ったJCBとアメックスのカードが、利用できないお店があリ困る場面がありました。海外で利用するなら、VISAかMASTERがおすすめです。

メリット

・支払にカードを利用すると金額に応じてポイントが貯まる。
・旅行傷害保険やショッピング保険、紛失・盗難補償、不正利用の補償などが付帯されている。

デメリット

・キャッシングの金利は高く設定されている。
・リボ払いは手数料が高く元本返済が進まないことがある。

2.デビットカード

デビットカードは銀行が発行するカードです。カードを発行する銀行の口座が必要で、銀行口座から即時決済ができる仕組みです。口座の残高の範囲内で利用することができます。

国際ブランド(Visa JCB)デビットカード

クレジットカードと同様、加盟店であれば海外やネットショッピング・コンビニでも利用可能。

J-Debitデビットカード

国際ブランド非搭載のカード。海外やネットショッピング、コンビニで利用できず、加盟店も少ない。

メリット

・即時決済で利用額が把握でき、使いすぎを防ぐことができる。
・利用すると通知メールが届き、身に覚えがない支払いにすぐ気づくことができる。
・審査なくカードを作ることができる。
・15歳から持つことができる(中学生を除く)。
・海外ATMから現地通貨の引出しができる。

デメリット

・分割払い・キャッシングができない。
・一部の高速道路やガソリンスタンドで利用できない。
・盗難や紛失時の不正利用に対する補償に上限がある。
・時間帯によって利用できないデビットカードもある。

この他に、デビットカードの仕組みを利用して新たに、スーパーや病院の自動精算機などで現金が引き出せるサービスが今年4月よりイオンで始まっています。高齢者や過疎地での需要が見込まれています。

3.電子マネー

電子マネーとは、現金の代わりにレジなどでかざすだけで支払いができるカードを指します。支払方法と使う目的で以下のように分類されます。

プリペイド型

前もって現金やクレジットカードでチャージしてから使うタイプ。クレジットカードと連携して、設定金額以下になると自動的にチャージされる「オートチャージ式の電子マネー」もあります。

ポストペイ型

クレジットカードとと紐づけして後日利用した額だけ銀行口座から引き落とされるタイプ。クレジットカードの上限まで利用でき、クレジットカードのポイントが貯まるのが特徴。チャージの手間が必要ありません。

交通系

SUICAやPASMOなど電車やバスの利用時に支払できるタイプ。コンビニや駅ビルなどで利用できます。

商業系

楽天Edyやnanacoなど買い物の際に利用できるタイプ。加盟店であれば利用できます。

メリット

・小銭を持ち歩かなくてよい。
・利用者限定のサービスや特別ポイントがつく。
・クレジットカードと連動できる。

デメリット

・少額決済が多く、支払の実感がわかない。

4.モバイル決済とは?

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンを利用してクレジットカードで支払いをする決済方法の事です。あらかじめ電子マネーやポイントカード情報を登録しておくことで、スマートフォンをかざすだけで支払いができます。

2014年に米国でApplePayが開始され広く普及することとなりました。

日本ではNTTドコモが開発した「おサイフケータイ」を他の携帯会社も利用しています。

主な仕組みとしては、スマートフォンをお財布に見立てて、端末内に複数のカードや身分証などを保存し、必要に応じて取り出す事ができます。モバイル決済はそれぞれ取扱いやサービス内容が異なります。セキュリティ対策など気になるポイントをしっかり確認しましょう。

まとめ

使い分けを考えた場合、日常生活での買い物や交通系の支払いには現金の代わりになる電子マネーやデビットカードを利用し、大きな買い物や海外での利用にはクレジットカードを利用するのが良いでしょう。特にカードの紛失や不正利用などがあった場合は、デビットカードでは補償に上限が設定されているのに対し、クレジットカードは全額補償されます。

東京オリンピックに向けて、モバイル決済の普及も加速していくことでしょう。自分が生活する上で、便利な手段を今から少しずつ取り入れていけると良いですね。

 

 

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