労災やミスを防ぐ「ヒヤリ・ハット活動」

1 ヒヤリ・ハットとはヒヤリハット

ヒヤリ・ハットは、言葉通りヒヤッとした瞬間やハットした瞬間のことで、結果として被害がないため、ミスや事故とまでは言えず見過ごされる事例のことです。事故やミスの一歩手前の状態ですが、この発生を減らすことで、重大な事故や失敗を防ぐことができます。

2 ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則とは、あるひとつの重大な事故の前には、29件の軽微な事故と300件の被害のでない些細な事故(ヒヤリ・ハット)があるという法則です。1930年代にアメリカの損害保険会社の調査部に所属していたH・W・ハインリッヒによって導き出されました。ハインリッヒは、この法則を導き出したことで、災害防止のグランドファーザーと呼ばれています。

日本では、ヒヤリ・ハットとして普及していて安全のための基礎知識として広く知られています。ハインリッヒの法則の応用の範囲は広く、工場や建設現場での危険予知や災害防止から、医療・介護の現場での事故防止、自動車事故の災害マップ作成など、多くの分野で取り入れられています。

3 事故を未然に防ぐ

ヒヤリ・ハット活動がなぜ事故防止に、役立つかというと、ヒヤッとする・ハッとする事例を減らすことで、その後に続く29件の軽微な事故、1件の重大な事故を減らすことができます。

ヒヤリ・ハットの発生時に、被害がなかったからいいだろうと見過ごさず、事例の報告をする仕組みがあれば、実害の出ない段階で対策を施すことができ、重大な事故を防ぐことができます。

会社の安全対策として、また仕事上のミスの防止策として取り入れてみては、いかがでしょうか?

 


神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら

LR小川会計グループ

経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします


お問い合わせ