シンプルに考える

先日、お客さまよりある一冊の書籍を紹介して頂いた。今年の3月に、コミュニケーションアプリ「LINE」の社長を退いた森川亮氏の書籍である。
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☆経営は「管理」ではない
☆「モチベーション」は上げない
☆「経営理念」は文書にしない
☆「ビジョン」はいらない
☆「計画」はいらない
☆「仕組み」では成功できない
☆「情報共有」はしない
☆「差別化」は狙わない
☆「イノベーション」は目指さない

企業経営にはこんなものが必要ですよ!と多くのコンサルタントやビジネス書で謳われている内容の否定から入るという、なかなかの型破りな見出しで展開されています。

「本質」はシンプルに「ユーザー が本当に求めているもの」を生み出すことに集中する、この一点に全力を注ぐ。というのである。

不要とされ各章のタイトルとなっている事柄は同氏も全て重要で必要なものであると認めている、ただ「ユーザー」不在で進められる内容は不要であるということ。「ユーザー」のニーズに応えることが日々の仕事の中に生きているのであれば、わざわざ経営理念を明文化する必要はない。「ユーザー」に近い現場に権限を委譲しニーズの変化に柔軟に対応するべきで、管理や計画、会議による情報共有はその対応の妨げとなる。差別化は単に競合他社との比較による差で「ユーザー」のメリットではない。「ユーザー」が必要としていることを他社が提供していないのであれば、結果として差別化やイノベーションが実現されるというわけです。

◎会社は誰のためにあるのか?

会社の「ゴール」はより多くの利潤を生むことにあります。利潤を生むためにはまず売上が必要。売上とは何か?「ユーザー」のニーズに合致した商品やサービスを提供するということ。より多くのニーズに合致した結果が多くの利潤を得ることが出来る。つまり、「ユーザー」のために会社は存在し、その役割を果たせない会社は淘汰される。

様々なマネジメント技術が先行して、それが正しい事だと思い込み、最もシンプルな部分を置き去りにしながら業務を進めてはいませんか?

◎「シンプルに考える」

無駄を削ぎ落とし原点を見返す良いアンチテーゼなのかと感じます。 

 


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