「本田宗一郎との叱られ問答」岩倉氏全52話への滝田の挑戦

【私  見】

滝田先生_190_opt「目標は数値化し期限を設けよ!」と言ってきた。
経営計画では全体目標も個別目標も少々頑張らないと達成できない程度の高い次元で設定すべきである。容易に達成できる程度ではいけないし、高すぎる目標は挑戦意欲を阻害する。途中に程度を修正するのはあっていい。

【本書要約】

1960年半ば、「月に1万台売れる軽乗用車をつくれ!」本田社長の号令がかかる。この頃、先発4社の全部をあわせても月1万台に届かない。この頃の競合車はどれをとっても20馬力そこそこ。それらは40万くらいで売られていた。

それに対して「ホンダN360」は馬力では5割増の31馬力。大人4人が乗れ、トランクつきで、デザインは車らしく・スポーティ-。それが31.5万円で売れないわけがない。

ある日、本田さんから「店を見に行って来い」と。案の定お店の前は長蛇の列。店は間口せまく、車なし。そこにN360を積んだトラックがやってきて一台ずつおろすたび嬉しそうな顔をしたお客さんが、ろくにセールスマンの説明も聞かずに乗って帰る姿を目のあたりにしたのである。
本田さんはそれを見てこいと言われたのだ。「お客さんの喜びを自分の喜びとする」というモノづくりの哲学は、こんな形で仕事の現場で刷り込まれた。この車、目標の1万台どころか2万5千台を達成する。

その頃、毎日のように言われた「目標は高く、評価は厳しく」は、今も何か物事をしようとする度に蘇ってくる。

N360は、まさしく「プロダクト・アウト」※の鏡と言える。が、思うに本田さんは、
「マーケット・イン」※の達人でもあった。今はやりのデータベースの市場把握ではなく、磨かれた鋭い5感で、「現場」「現物」を身体で知り尽くした上での「プロダクト・アウト」、「現物(モノ)」つくりであったに相違ない。

【判  定】

機械や情報でなく、人間の感性・哲学を問うところがいい。

滝田式経営熟語帖 No.100
ビジネスの 名著から読み解く 経営のエッセンス!

社友 岩倉信弥氏の52話「千字薬」より


ダニエル・ピンク 著 大前研一 訳(2006年発行)

ハイ・コンセプト ~「新しいこと」を考え出す人の時代~

~ 抜粋・要約 ~
分析的に社会を捉える思考やアプローチが大勢だが、新しい時代のセンス(感性)の①「ハイ・コンセプト」②「ハイ・タッチ」の必要を説く。

①とは、チャンスを見いだす能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、バラバラの概念を組み合わせて新しい概念を生み出す能力など。

②とは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そして、ごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力などである。

右脳主導の「6つの感性」が道をひらく

⑴「機能」だけでなく「デザイン」
― 価格と品質をクリアしたら、次は言葉で表しにくい特性、例えば斬新さや美しさなど。

⑵「議論」より「物語」
― 瞬時にアクセスできる時代では1つ1つの事実の価値は低くなる。感情によって豊かになった文脈を伝えよう。

⑶「個別」よりも「全体の調和・シンフォニー」
― 専門化した知識労働が定型業務となり外注化される時代ではバラバラの断片を統合する能力。

⑷「論理」でなく「共感」
― 共感力のある人は相手の全体像を見ている。
コンピュータにできないこととは、人と共感することだ。

⑸「まじめ」だけでなく「遊び心」
― 笑い、快活さ、娯楽、ユーモアが健康・仕事で。何事も楽しんでやらなければ、まず成功しない。ユーモアは人間特有の洗練された知能の表れで、コンピュータでまねられない。

⑹「モノ」より「生きがい」
― 先進諸国のほとんどが貧困などの苦しみから解放され、生きがいが追求されている。人生の目的と意義を見出したいと願う基本的欲望を会社の目的に沿った形で取り入れた企業が業績で良い。
☆左右ハードソフトの統合調和?
もろ刃両刀使い切り!

ブログ 遊 楽 笑 書  http://plaza.rakuten.co.jp/konkoro
Q. 店を見てこい!何を見てくるの?
1. 現場のパソコン?
2. 指示チェックリスト?
3. 管理監督者の業務?
4. バイトの接客態度?
5. 嬉しそうなお客さん

文中の注記※

★プロダクト・アウト

それまでに市場になかったような新しい、革新的な製品を供給側が提供していくこと。

★マーケット・イン

市場が求めているものを適切に提供していくこと。

 


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