人とまちを活かすリノベーション

第303回 財産承継研究会

人とまちを活かすリノベーション

〜建築ストックを社会資産として活用するということ〜

講師

株式会社ブルースタジオ専務取締役 大島芳彦 氏

▪賃貸物件の現状

賃貸物件を持っているオーナーが直面するものとして空室問題があります。2008年の住宅・土地統計調査によれば、賃貸物件のうち空室率は13・1%に上ります。賃貸物件を建てればすぐ借り手がつくのは難しくなっています。

そのような現状で、中古物件であれば、より一層空室問題は深刻になります。賃料を下げてもなかなか決まらない、そうした問題も出てくるでしょう。年数が経ってきた中古物件の空室対策が必要になります。

今回のお話のポイントとしては、次の3つになります。

☆☆☆☆☆☆

★「あなた」でなければ

あなたでなければ、オーナーでなければ出来ないことは、その物件を建てた時の経緯、先代の思い、時代背景などその物件にしかないものを見つめ直すことです。物件の老朽化が進むと再生することも必要になりますが、オーナーと物件の思い出を持ってリノベーションをします。

リノベーションとはリフォームとは少し意味合いが異なります。リフォームは修繕の延長と言えます。ある物が古くなったから、新しく取り替える、直す
というような原状回復のための修繕です。

一方のリノベーションは、機能、価値の再生のための改修と言えます。具体的には、今その家で必要とされる暮らし方に対応した住居に部屋自体を根本的に改修するものです。

★「ここ」でなければ

ここでなければとは、その賃貸物件そのものでなければ、またその土地でなければ出来ないことです。

まず土地や建物の持つ歴史の継承が出来ます。地域の人から見ても、親しみのある情景が変わらず残せるので地域とのコミュニティを促進出来ます。建物の共用スペースを地域に開き、地域との境をなくすことで交流を増やし、地域の方と共存します。

地域の人は昔からある建物に対しての安心感があるのでそうした意味でも地域社会との繋がりになります。

★「今」でなければ

今でなければ出来ないこと、それはその時々でしか出来ないリノベーションのことです。

中古物件の新築時と市場のニーズは変わっています。時代の変遷と共に、その地域で一番価値のある物件も変わっていき
ます。そのため今必要とされている地域のニーズとライフスタイルを汲み取り、リノベーション物件のターゲットを設定します。

また一般の賃貸には無い付加価値をつけることも大切です。例えば敢えて内装を簡素にして借主が好きなようにアレンジの出来る物件にするというような、他との差別化をしていくことです。差別化によって、中古物件であっても周辺の新築物件同等の賃料でも入居率を上げることが出来ます。またリノベーションのテーマに共感出来る人が自然と集まるため、一層付加価値を与えられ、共同体としてのまとまりが自ずと出来ます。

☆☆☆☆☆☆

リノベーション住宅の価値とは人と街と時間を大切にしていくことです。

オーナーにしかない建物との思い出を継承し、また物件の持つ歴史や地域コミュニティを大切にしながら、時代に沿った新しい価値を与えます。あなたでなければ、ここでなければ、今でなければ出来ない事が再生リノベーションによって出来ます。

中古の物件をお持ちで、空室が目立ち始めてきて対策を検討されている方は、人と街を活かすこの再生リノベーションも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥

2014年5月23日(金) 18時30分~20時30分

☎044-811-1211(石井・駒まで)

お申し込みは こちら

 


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