都市と農業をつなぐ農地の有効活用の提案

第299回 財産承継研究会

都市と農業をつなぐ農地の有効活用の提案

講師

株式会社アグリメディア代表取締役 諸藤 貴志 氏

農地をお持ちの方には、農地の活用、運営・管理、相続税の納税猶予等でお困りの方もいらっしゃると思います。

今回は農地の有効活用提案として、体験農園・貸し農園(市民農園)の開設・運営サポート事業を行っている株式会社アグリメディア代表取締役 諸藤貴志氏よりお話をお伺いしました。

現在、都市圏の農地(生産緑地含む)はその制度上の問題により、相続の度に農地が姿を消しています。

一方、都市生活者の農業や食への興味は年々高まっていますが、都市圏でそのニーズを満たす貸し農園、体験農園などは、借りたくても借りられない状況にあります。

そこには、農地法・各自治体の農政・都市計画・税制・運営の難しさ、など複数の問題が絡み合って供給が進まない、という問題があります。

株式会社アグリメディアは、そういった問題を解決しながら、農地所有者と都市生活両者のニーズをマッチさせる農地活用提案や、「ノウジョウシェア」「シェア畑」「朝採れファーム」といった運営をサポートする事業を行っています。

◎農業を知る体験イベント「ノウジョウシェア」

消費者が農業体験に参加することができ、生産者から農作物の生産過程や、こだわりを直接聞き、実際に収穫体験なども楽しめるサービスです。

農家と消費者の双方向のコミュニケーションを生み出すことで、両者の情報のずれを無くし、また農業を活性化します。

農家は自分のこだわりや思いを正確に伝え、また消費者のニーズを掴むことができます。

消費者は農家と触れ合うことにより、農業や農産物についてより正しい知識を得ることができます。

◎サポート付市民農園「シェア畑」

遊休農地と都市住民のニーズをマッチさせ「畑で楽しむ週末」を都市住民に提供するサービスです。

「シェア畑」は使われていない農地を区画割りし貸し出し、利用者専用の区画で野菜づくりを楽しめるサポート付き農園です。

埼玉、神奈川、東京を中心に10農園、1,000区画を運営しております。

利用者は、自分で育てた安心で新鮮な野菜をたくさん収穫できます。プロのサポート付のため初心者でも安心です。

また、栽培に必要な農具、種や苗はすべて揃えられており、手ぶらで畑仕事が楽しめます。

バーベキューやイベントなど自然の中で過ごす時間をシェアできます。

農園開設までの行政手続き、農園の管理はアグリメディアが行います。各行政機関との積極的な情報交換および協議によりノウハウの蓄積と関連性構築を行ってきております。

相続税の納税猶予の適用を受けている場合でも農園利用方式として開設した事例もあります。

◎食と農のエンターテイメント施設「朝採れファーム」

直売所、農業体験施設からなる、食と農のエンターテイメント施設として、食と農を通じ、都市と地方の交流拠点となることを目指すサービスです。

地元で採れた野菜の直売所や料理の体験教室、市民農園など、生産者と消費者の双方のニーズに応え幅広い層に利用できます。

高齢化や農地の運営・管理の難しさ、担い手不足によって、遊休農地は増加しています。

遊休農地を貸し農園として活用することは、都市生活者のニーズと農業を結び、日本の農業の活性化・効率化につながります。

農地でお困りの方、ご活用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥

2014年1月24日(金) 18時30分~20時30分

☎044-811-1211(石井・駒まで)

お申し込みは こちら

 


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