土地活用の具体例
第274回 財産承継研究会
土地活用の具体例
三井ホーム株式会社
開発企画本部開発第一営業部第二営業室 主査 河村秀幸 氏
駅から遠くても成り立つメニュー
駅から離れている土地を活用する方法は、多様にあります。その中でも、効果的な具体例を紹介します。
まずは、「ドクターズレントハウス」事業の紹介です。
「ドクターズレントハウス」とは、『お医者様のための賃貸医院』です。どこの場所にも適しているわけではないため、あらかじめ近隣に同種のクリニックはないか、患者数はどのくらいか等の調査（診療圏調査）を行います。
調査の結果、適した場所であれば、お医者様を探します。テナントとなるお医者様が決まった段階で計画がスタートするため、開業時の空室のリスクもなく、また、スケルトン渡しのため、医院の初期設備投資が多額になることから退去しにくく、長期的に安定した収益を確保することができます。
建物をツーバイフォー工法で建設することで、投資費用を抑え、短期間で完成させることができます。また、高い収益性をもたらすだけではなく、近隣住民からも感謝されるという、効果も発揮します。
次に、「ロードサイド店舗」事業の紹介です。コンビニに最適な場所は、既存タバコ販売店から１００メートル以上離れているか、道路の間口は30メートル程度確保できるか、が重要になってきます。
コンビニの場合、建設協力金を出してくれることが多く、オーナーさまの負担する費用を大幅に抑えることができるため、表面利回りが高いことがメリットとして挙げられます。撤退のリスクはありますが、建設協力金を多くすることで、そのリスクを低減することができます。
最後に、「ペット共生住宅」の紹介です。現在、日本で飼われているペットは、18歳未満の子供人口よりも多くなっています。将来ペットを飼いたい、いわゆる飼育意向率は倍以上の高い数値で、ペット市場にはまだまだ大きなニーズがあります。
ペットオーナーの希望設備の上位に『ドッグラン』がランクインしています。『ドッグラン』には、駐車場４～５台分のスペースが必要となります。このため、駅近くでそのスペースを確保することは難しく、駅から離れた場所でも需要があるので、安心して賃貸経営をすることができます。
また、相場よりも賃料を高く設定することができ、経済的に裕福な入居者に賃貸することが出来るのもメリットです。
♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥
2011年9月30日（金） 18時30分～20時30分
☎044-811-1211（渡部・駒まで）
お申し込みは こちら
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