LRインターンシップ
適切な状況判断と戦略で、見事トップになった学生さん
8月3日から7日の5日間、LR小川会計ではインターンシップで学生の受け入れを行いました。今年で3回目となるインターンシップについては、本誌3面でもご紹介しています。
私自身も、インストラクターを努め、参加しました。
今回は、参加者の中で特に印象に残った学生について書いてみたいと思います。(参加者の皆さんとても個性があって印象深いです。)
当社のインターンシップの特徴は、マネージメントゲーム(MG)を通して、経営者の役割や経営者をサポートする役割を理解してもらうところにあります。参加した学生は当然MGをするのは初めてですから、一緒に入っている社員や周りの人のやり方を参考にしてゲームを進めていきます。そうするとみんな同じような戦略でゲームを進めていく傾向になります。
そんな中で、ある女子高校生は周りと同じことをやっていては競争に勝てないと判断して、周りの学生達とはまったく異なった戦略に切り替えて戦うことを選択しました。この決断は本当に見事でした。彼女一人が違う戦略を採ることで、競合相手がいない状態を自ら作り出し、競争に打ち勝っていったのです。
現実の場面では、他社と具体的にどのように異なった戦略を採るのかを見いだすことは容易ではないですし、また、周りとの異なった戦略を採ったとしても簡単に競争に勝てるわけではありません。
ただ、人口減少による既存のマーケットの縮小化の傾向や、情報伝達手段の発達による商圏概念の希薄化といった環境変化の中では、商品や営業戦略といった面で他社とは異なる自社の強みを作り出していくことが、ますます大切になってくるのではないかと思います。
「他社との差別化」という当たり前の言葉に収まってしまうのかもしれませんが、自社の強みを創造し続ける努力が一層必要になってくるのではないでしょうか。インターンシップに参加してくれた高校生が、そんなことを考える機会を与えてくれたように感じました。
株式会社LR小川会計 代表取締役社長 小川泰延
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