金利の動向を読む:投資家が知るべきポイント
第416回 ロングリレーションズ倶楽部
テーマ:
金利の動向を読む:投資家が知るべきポイント
講師:
TradingView Inc. Growth Director – Japan
株式会社トリロジー
取締役(投資分析・助言者)
成田 博之 氏
今回のロングリレーションズ倶楽部では、「金利の動向を読む、投資家が知るべきポイント」についてお話ししていただきました。
♣金利市場の基本概念と経済への影響
金利とは、資金の貸し手と借り手の間で調整されるものです。金利は、中央銀行の政策、市場における資金の需要と供給、そしてインフレ率といった多様な要因によって決定されます。
♣名目金利と実質金利の違い
実質金利は、名目金利からインフレ率を差し引いたものであり、これにより資金の真の購買力を把握することができます。
♣金利が経済全体に与える影響
金利の変動は、経済全体に広範な影響を及ぼします。金利が上昇すると、消費者の借入コストが増加し、購買力が低下する傾向にあります。同時に、企業の資金調達コストも増加するため、ビジネスの利益が圧迫され、結果として株価の下落要因となる可能性があります。
♣イールドカーブ
イールドカーブは、債券の残存期間とその利回りの関係をグラフ化したもので、市場の将来の金利予測や景気見通しを反映します。
イールドカーブには、主に4つの形状があります。
・順イールド
短期金利よりも長期金利の方が高い状態であり、一般的な景気拡大期に見られます。
・フラット化
短期金利と長期金利の差が縮まり、景気転換点や不確実な状況を示唆します。
・スティープ化
短期金利より長期金利の上昇幅が大きい状態であり、インフレ加速や景気回復期待が高まっている場合に現れます。
・逆イールド
長期金利より短期金利が高い状態であり、景気後退の先行指標とされることがあります。
イールドカーブは、投資家が金利の動向を読み解く上で特に注目すべき指標と言えます。

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