令和7年度 税制改正のポイントと解説

第414回 ロングリレーションズ倶楽部

テーマ:

令和7年度 税制改正のポイントと解説
~ 103万円の壁と相続税調査の状況 ~

講師:

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 小関 和夫

♣103万円の壁への対応

・103万円の壁とは、給与所得者で所得税が生じるボーダーラインをいい、内訳は基礎控除が48万円、給与所得控除が最低55万円です。給与所得控除は年収に応じて変わります。

・103万円には2つの壁があり、1つは本人に所得税が発生すること、もう1つは親の扶養から外れることです。負担が大きいのは親の扶養から外れることで、大学生の場合だと63万円の扶養控除がなくなり、親の税負担が増加します。

♣所得税 基礎控除の改正点

今回、基礎控除の改正があり、年収に応じて基礎控除額や適用期間が違います。※下記図参照

♣相続税の申告及び調査の状況

令和5年7月~令和6年6月までの1年間でみると、相続税の申告は前年よりも全国的に増加しています。

♣漏れやすい財産ベスト3

・現金…亡くなる直前に引き出した現金、タンス預金などは、銀行の残高証明書に記載されないため漏れやすい
・名義預金…名義に関わらず、その預金の原資や通帳の管理者が被相続人である場合はそれも財産となり、申告が必要
・生前贈与…相続開始前7年以内の贈与加算と相続時精算課税贈与が漏れやすい

生前中に、どのような準備を行っておくべきかが重要となります。一度、家族会議をしてみるのも良いかもしれません。

基礎控除の引き上げ

 

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