ハラスメントのない職場を目指して
ハラスメント問題の現状と企業の責任
近年、職場におけるハラスメントは依然として深刻な問題であり、社会全体で取り組むべき課題となっています。厚生労働省の調査でも、労働者の5人に1人が過去3年間にパワーハラスメント(以下パワハラ)を経験している現状が明らかになっています。
ハラスメントは、働く個人の能力発揮を阻害し、尊厳を傷つけるだけでなく、企業にとっても職場環境の悪化や人材の損失といった深刻な影響をもたらします。このような状況を受け、政府は企業に対し、ハラスメント防止のための対策を義務付けました。
企業が取り組むべき具体的な対策
企業がハラスメント対策を講じる上で重要なのは、経営者が率先してハラスメントを許さないという明確なメッセージを発信することです。
これにより、社員の意識改革を促し、企業全体のハラスメント防止に対する意識を高めることができます。
また、社内ルールを明確化し、ハラスメントに該当する行為や処分内容を具体的に定めることで、社員の行動規範を確立し、未然防止を図ることが重要です。
アンケートやヒアリングを通じて現状を把握し、社員への教育研修を実施することも不可欠です。マネジメントスキルの向上もハラスメント予防に効果を発揮します。
部下がミスをした際に、頭ごなしに責めたり批判したりするのではなく、何が問題だったのかを部下と一緒に把握し、改善策を検討するなど、建設的な指導方法を学ぶことで、ハラスメントを未然に防ぎ、部下の成長を促すことができます。
コミュニケーション能力向上の重要性
ハラスメントが発生した場合、迅速な事実確認と適切な処置、再発防止策が求められます。しかし、ハラスメント防止には、単に「してはいけないこと」を教え込むだけでなくコミュニケーション能力の向上が不可欠であると考えます。相手へ敬意を払い、共感する姿勢を持つこと、相手への気持ちを想像し、小さな気遣いと歩み寄りを意識することが、より良い人間関係や職場環境を築く上で重要です。
新しい仲間を迎え、より良い職場環境を
新入社員を迎えるこの時期は、組織にとって新たな活力を得られる絶好の機会です。新しく仲間になる方はもちろん、普段あまり話す機会のない方とも積極的にコミュニケーションを取り、相互理解を深めることで、より風通しのよい職場環境を築きませんか。

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