稲穂

代表社員都心から一歩郊外に足を延ばすと田んぼと畑が広がるのどかな風景に出会うことがあります。よく見ると田んぼ一面が黄金色に輝きはじめ、稲刈りの時期をそろそろ知らせてくれているようです。

ことわざの一つに、
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
という有名なことわざがあります。

その意味は、稲が生長して実が熟すほど、実(頭)が重みで垂れ下がることから、立派に成長した人格者ほど頭の低い、謙虚な姿勢であるという意味を表していると言われています。

また、度量の狭い人ほど尊大に振る舞うものだという意味も含まれ、地位が上がった人に対する戒めとしても使われているようです。

日常の慌ただしさに紛れ、部下や後輩に対して、物言いがぞんざいになったり、知らぬ間に相手を軽んじて接していたり…、そんな経験や後悔は誰しもがあるのではないでしょうか。

稲が成長するには稲自体の持つ力だけでは成長しません。土や水、日光などいろいろな要件が揃って稲穂の中身が詰まっていくものです。私たちもこれまで成長するのに様々な「支え」「ご縁」がありここまで育ってきました。これからも中身が詰まらず、ピンと反り返ったままではなく、自然と自ら頭を下げられる謙虚さを身に付けたいものです。

浜松市にある天龍山洞雲寺の参道には、
「頭は低く、目は高く、心は広く」と刻まれた石碑があるそうです。
どこか心に響く言葉ですね。

「頭は低く」とは、全ての人に対して威張らず誠実謙虚な態度で接すること、「目は高く」とは、視野を広くして、大所高所から物事を判断し、行動すること、「心は広く」とは、おおらかで周囲の状況や他人の言動をよく見て受け入れ、俗に言う「度量が広い人」を言うそうです。

顧みて、私たちの日頃の振る舞いに問いかけてくれる言葉ではないでしょうか。

長い人生には、必ず良い時と悪い時があるものです。良い時は調子にのり知らず知らずのうちに「高慢」にも…、職場のみならず家庭でも自身の言動を振り返り、良い時ほど自分を見省る力(みかえるちから)を養いたいものですね。

 

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 所長 小関 和夫

 

 

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