AI時代に求められる能力とは~クリティカル・シンキング(批判的思考力)を磨く~

AI時代に求められる能力とは~クリティカル・シンキング(批判的思考力)を磨く~

AIが急速に普及していく中で、今まで人間が行なってきた業務がAIに取って代わられようとしています。様々なことができるAIですが、得意なこととしては「音声認識」「画像認識」「自然言語処理」「異常検知」「検索・探索」「予測」といったことで、大量のデータ処理やルール化された単純作業などがあてはまります。

しかしAIも万能ではなく、不得意な分野も存在します。「創造性を求められる」「人の感情を汲み取る」「問題解決を見つける」「イレギュラーな事態に対応する」作業です。つまり、AIの苦手とする部分が今後求められるスキルではないのでしょうか。今回は問題解決・検証のスキルとして、「クリティカル・シンキング」を紹介します。

♣クリティカル・シンキングとは?

クリティカル・シンキングとは「経験や直感だけに頼らず、客観的な視点で分析し、問題を解決する力。客観的な視点で考えた内容を周囲の人に納得感のあるかたちで伝える力」です。元々ある前提を疑い、本質を見極めた上で生み出したアイデアを検証する思考力です。

ロジカル・シンキング(論理的思考)とよく比較されますが、クリティカル・シンキングは「物事を批判的に考え、判断する」スキルで、自分の考えを常に疑う姿勢と言ってもよいかもしれません。対してロジカル・シンキングは情報を整理し、解決策を導くスキルです。

論理的に考えるとは「問い(主張)と答え(根拠)をセットで考える」ことです。まず、答えを出すべき問いを設定し、問いに対する答えを考えます。その答えは自分の主張だけではなく、なぜそう考えたのかという根拠もセットで考える必要があります。その上で、あらゆる視点から懐疑的に主張をチェックするのです。

♣AI時代においてなぜクリティカル・シンキングが必要?

クリティカル・シンキングがAI時代に求められるのは、変化する時代背景にあります。過去の経験や知識だけでは対応しきれない問題が多く発生し、これらに対処するには経験や知識に頼らず、客観的な視点で自ら思考し続けることが必要不可欠となっているのです。AIは解決策を出すことが可能であり、人間はそれを判断する力が問われるでしょう。

AIは万能ではありません。AIを上手に活用すると同時に、もたらされるリスクを避ける為にもこのようなスキルを活用するのも一つです。

《参考文献・出典》グロービス大学院

 

 

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