つながらない権利とは

「つながらない権利」とは勤務時間外や休日の業務連絡(メール、電話、チャット等)への対応を拒否でき、それにより人事評価や待遇で不利益を受けない権利を指します。

フランス等諸外国では法整備が進められており、日本でも現在、労働基準法改正の議論の中でガイドライン策定が検討されています。

■「つながらない権利」が提唱される背景

・ICT(情報通信技術)の発展、テレワーク等の普及により、労働と私生活の区別が曖昧になっていること
・労働者の肉体的・精神的健康の確保、働き方のバランス改善が求められていること

■労働者のメリット

「つながらない権利」がガイドライン化されることにより、次のようなメリットが期待されます。

・勤務時間外に安心して休めます
・休日・オフの時間を確保できます
・ストレスが軽減され、心身の健康に寄与します

■「つながらない権利」のデメリット

「つながらない権利」には次のようなデメリットもあります。

・勤務時間外において社員と連絡を取ることが難しくなります
・職種や勤務状況によっては、「つながらない権利」により、業務の効率が低下するケースもありえます

■企業に求められること

前述のメリット、デメリットを踏まえ、企業には次のような対応が求められることとなります。

・緊急時対応の明確な線引きを検討し、業務時間外の連絡に関するルールを整備すること
・労働時間外の業務連絡について労使で合意したルールを整備すること
・そのルールを就業規則等で明確化すること
「つながらない権利」の目的や必要性を社員全員で共有し、教育や研修を行うこと
・つながる必要のない人員配置や業務スケジュール等、労務管理を見直すこと

今後「つながらない権利」が確保されない企業では、業務時間外の業務指示や、それを断れない風土は、パワハラと認定される可能性があります。

またその時間が労働時間とみなされる等、トラブルの原因となる可能性もあります。法令としての義務化の詳細は審議段階ですが、企業側での早期のルール検討・整備準備が必要となってくるでしょう。

 

 

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