『クリエイティブ・マネジメント』に学ぶ、組織の創造性を引き出す3つの要諦

社会情勢の変化が激しい現代において、経営者が頭を悩ませる場面はより広範になっているのではないでしょうか。

今回は、柴田雄一郎氏の著書『クリエイティブ・マネジメント』の内容から、これからの経営に活かせるヒントを探ります。

♣3つの思考を統合し組織を「人才」の宝庫へ

本書は、多くの日本企業が陥っている「生産性至上主義」の限界を指摘し、イノベーションを連続的に生むための「創造性(クリエイティビティ)」のマネジメント手法を体系化した一冊です。特に経営者が意識すべきポイントとして、以下の3点を挙げます。

①「3つの思考法」によるマネジメント

柴田氏は、「アート思考(自分軸:何を作りたいか)」「デザイン思考(他人軸:誰の課題を解決するか)」「ロジカル思考(組織軸:どう実現するか)」を統合する重要性を説いています。これら3つのバランスを保ち、異なる思考を持つメンバーを適切に配置・管理することこそが、現代のリーダーに求められる「クリエイティブ・マネジメント」の核心です。

②「人材」を「人才」へ変える組織文化

本書では、単なる材料としての「材」ではなく、才能を持つ「才」としての「人才」という言葉が使われています。経営者の役割は、既存の枠組みに社員を当てはめる「管理」ではなく、個々の才能を解き放つ環境作りです。そのためには、失敗を恐れず挑戦できる「心理的安全性」を確保し、「自律型組織」への転換を経営トップが断行する必要があります。

③「妄想」をビジネスの起点にする

効率化や改善の延長線上にはないイノベーションを起こすには、一見「妄想」に見えるようなアート思考的な問いが起点となります。経営者は、数字やデータに基づく予測(フォアキャスティング)だけでなく、未来のありたい姿から逆算する「バックキャスティング」や、個人の熱量(原体験)をビジネスのエンジンとして認める度量が求められます。

♣結びに

『クリエイティブ・マネジメント』は、創造性を個人の資質に委ねるのではなく、「3つの思考」を掛け合わせる「組織の仕組み」として再定義しています。日本企業が再び世界で輝くための具体的な処方箋が示された一冊です。変革を模索するリーダーの方は、ぜひご一読をおすすめいたします。

 

 

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