「それ、大丈夫?」常識が変わっています
『2025年10月、東京地裁は元同僚女性に対し執拗に「ちゃん付け」で呼んだり、「可愛い」など容姿に関する発言を繰り返した男性の行為を「業務上の必要性が認められず、社会通念上許容される限度を超えた」として、違法なハラスメントと認定し、22万円の損害賠償を命じた。』
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先日、普段私たちが何気なく使っているかもしれない「ちゃん付け」という呼び方が裁判に取り上げられて注目を集めました。
これは私たちにとっても他人事ではありません。この事件について考えたいと思います。
■問題は呼び方だけではなかった?
今回の事例が示すのは「ちゃん付け」という呼び方そのものが問題なのではなく、相手が不快に感じる言動(今回のケースでは執拗な「ちゃん付け」や容姿への言及)が組み合わさった上、継続していたことが職場環境を害するハラスメントと認定され得るという点です。
決して「ちゃん付け」だけで問題になったわけではありませんが、呼び方もハラスメント認定に影響する言動の一つであることを認識しておく必要があります。
■変わってくるコミュニケーション
ここまで「ちゃん付けがハラスメント」ということがフォーカスされてしまうと、職場で求められる「コミュニケーションの取り方」は変化していくと考えられますので、一人ひとりがその変化を敏感に察知して対応していくことが必要です。
「これくらいは大丈夫」「悪気はないのだから」「昔からそうだった」といった従来の常識や感覚が今は大きなリスクになりかねません。
■大事にしたい企業の取り組み
ハラスメントは「送り手の意図」ではなく「受け手の解釈」で判断されます。
「うちは大丈夫」と過信せず、ハラスメントに関する研修の実施や相談窓口の実効性の確認、そして何より企業はハラスメントを許さないという毅然とした姿勢を社内に示すことが大切です。
《参考文献》
『職場で「ちゃん付け」や容姿言及の元同僚、セクハラで22万円賠償命令』2025年10月24日付 日本経済新聞

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