昭和100年
昭和100年
令和8年は、昭和元年(1926年)から起算して満100年を迎える。
昭和は昭和恐慌に始まり日中戦争、第二次世界大戦の戦乱期と戦後の復興期に分かれる。戦後の復興期は灰燼に帰した焦土の中から復興が始まり、世界第二位の経済大国までになった。
平成時代はソ連、ベルリンの壁の崩壊で始まり、重ねて国内ではバブル崩壊が起きた。冷戦の終焉によって始まったグローバルエコノミー・新自由主義に踊り惑わされ、「失われた30年」という言葉に象徴される日本凋落の30年であった。
令和の時代はコロナ・パンデミックを始めロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ハマスの中東戦争など動乱のうちに始まった。昭和・平成・令和と元号が変わってきたが、昭和から通算すると昭和100年を超え、新たな100年に入ったことになる。
昭和200年へ向けて
次の昭和100年はどういう100年になるのであろうか。「歴史は繰り返す」という言葉が生きていれば、昭和の初めに昭和恐慌があり、日中戦争、第二次世界大戦があったように、新たな昭和100年は大きな波乱を含んで明けた。
現在、ウクライナ・ロシアが戦争中であり、イスラエルとハマス・イランとの中東戦争も続いている。昭和の日中戦争のように、中国の台湾侵攻(台湾有事)の可能性も高く、アメリカの疲弊を見透かし、昭和の繰り返しである米中戦争を引き金とする第三次世界大戦の可能性もある。
経済面でもコロナ、ウクライナ・中東・米中の動きによって世界的なインフレが進行した。新たな昭和の始まりは、世界のパンデミック・インフレ、戦乱によるコストプッシュ型のインフレで始まった。さらに、昭和恐慌があったように現在の国家財政もいつ破綻してもおかしくはない状況にある。
文明法則史学
文明法則史学(※)では東洋文明と西洋文明は800年(興隆期・成熟期・衰退期の三期)のサイクルで変わり、現在は西洋文明から東洋文明へ転換する過渡期にあるという。
西洋文明から東洋文明へ転換するということは、西洋文明を代表するアメリカが弱体化し、衰退することである。文明法則史学では、『アメリカの社会秩序(SS)の終焉(g点)に当たるのは何時なのだろうか、正確な年数はわからない。早ければ2020年、遅くとも2040年という幅で考えている。』と、文明法則に従って推論している。
昨年、第二期のトランプ政権が発足しアメリカ・ファースト(MAGA)の出現によって、アメリカは世界のリーダーからロシアのプーチン氏・中国の習近平氏と同列である「力の信奉者」の仲間入りをし、単なる「ONE OF THEM」に成り下がってしまった。
共産主義から「赤頭巾を被った狼」として資本主義に宗旨替えし、国家資本主義として台頭してきた中国に対峙するにあたって、アメリカ一国主義を前面に出し、共通の価値観に基づいて連帯して冷戦を終わらせた西洋自由主義陣営を分断してしまった。
これからの日本
文明法則史学によれば、日本は古くは神道に渡来仏教を融合させ、渡来してきた漢字に仮名を融合させ仮名漢字文化を創り出してきた。
文明法則史学では、日本文明の特徴は、西洋文明が「イエス・ノー」をハッキリさせる「or」文化であるのに対し、「あれも・これも」を取り込み融合させる「and」文化である点にある、という。
『西洋思想の真意を捉えたうえで、日本精神に置き換えると西洋の「デモクラシー」「自由」は上下関係に対するものであるから、日本の「シラス」と「お蔭様」「思いやり」。「平等」「人権」は広く人間関係における「個性」の尊重であるから「思いやり」と「お互い様」が当てはまる。』として西洋文化との融合の可能性を説いている。
エマニュエル・トッド氏は西洋型の新自由主義=核家族主義から日本型の直系家族社会へ戻るという。ハンティントンは「文明の衝突」で世界の七大文明のうち日本文明を独立して一つの文明としている。
地球が閉鎖社会である以上、最後に残るのは島国としての縄文・弥生時代、意図的に鎖国した江戸時代、閉鎖社会の中で独自の文化を築いてきた日本文明である。文明法則史学によれば、地球という閉鎖社会の中で、これから来る東洋文明の主役は西洋文明を融合した日本文明になるのではなかろうか。四季豊かな日本の自然・日本の文化・文明を大切にしたいものである。
(※)『文明が転換するとき』服部匡成氏(著)

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