シンガポール・マレーシア視察報告

海外通信NO.118

5月21日(水)~25日(日)、コロナ禍以降、6年ぶりの海外視察を開催し、シンガポール・マレーシアを訪ねてまいりました。アジアの経済ハブポイントと、不動産投資や教育環境の変革期を迎えたエリアの現在の様子をご報告いたします。

羽田空港より直行便で6時間30分。アジアの経済の中心であり、米中とも関係性を保つシンガポールは、コロナ後も右肩上がりの成長を維持し、物価水準も上昇していますが、それを上回る高い所得水準となっており、エネルギーを感じます。

◆ シンガポール ◆会計事務所訪問・証券会社セミナー

会計事務所との面会では、外国人のビザ発給条件が近年厳格化し、経営者ビザ、配偶者ビザなどいずれも審査が厳しくなっていること、物価高の影響で事務所をタイなどに移す動きがある一方、新たに企業や人が入ってくる動きもあると伺いました。

証券会社のセミナーでは、米国経済の見通しが不透明な中、シンガポールの株式・REITなどの注目の投資先として、「関税の影響を受けにくい銀行株などはインカムゲインとして約5%程度の配当利回りがある」「シンガポールのREITは割安な水準にありオフィス・ヘルスケアなど今後上昇が見込まれる」などの説明を受けました。

◆ シンガポール ◆不動産視察

有名なマリーナ・ベイ・サンズの裏側の埋め立て地に建設される居住用マンションは1BR(ベッドルーム):40㎡で約1.3億円、2BR:62㎡で約2億円という価格帯でしたが、多くの購入検討者が訪れていました。未婚者の増加で1Bが人気とのこと。

現在シンガポールでは、近年中国人による不動産取得が急増したため当局の規制が入り、外国人に対する不動産取得税が60%かかる為、居住者しか購入できない状況です。日本では外国人に対する規制はなく、中国資本が続々流入している点とは対照的です。

◆ マレーシアジョホール・バル ◆不動産視察

シンガポールへ通う事もできる環境に加え、経済特区としてインターナショナルスクールなどの誘致により、子どもの教育のために各国から人が集まりコミュニティが実際に形成されていました。

ジョホールバル中心部駅隣接物件では、3BR:約70㎡が約3,000万円(割引価格)程度、中心部より少し離れたインターナショナルスクール近くで2BR:約60㎡が約1,500万円など。購入後は賃貸として貸し出すほか、売却に備えて業者に委託し「民泊」として活用することもできるとの事。

外国人は不動産取得時に許可費用・権利証取得で物件価格の6%がかかります。シンガポールのチャンギ空港とジョホール・バルを結ぶ路線も開通予定で、再開発が進み注目のエリアとなりそうです。

現地で感じる熱気は特別なものであり、セミナーや不動産見学を通して、世界のなかでの日本の立場を改めて考える機会になりました。

 

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