継続介護付きリタイアメントコミュニティ

海外通信 NO.117

「CCRC(Continuing Care Retirement Community)」
 継続介護付きリタイアメントコミュニティ

CCRCとは、将来的に介護や医療が必要になっても住環境を変えることなく、継続的にサービスを受けながら、思い描いたセカンドライフを続けることができる生活共同体のことであり、高齢者が単なるケア対象ではなく、地域や社会と繋がり、生きがいを持って暮らす環境を提供することを目指すものです。

世界各国では、それぞれの社会や文化に合わせた多様なCCRCモデルが展開されています。

♦ 米国

CCRC発祥の地であり、民間事業者主導のコミュニティが米国には約2,000カ所が存在します。ゴルフ場やレクリエーション施設など、充実した大規模施設をもつ「サンシティ」や、大学と連携し知的好奇心を満たす「大学連携型CCRC」など、多彩な形態が見られます。

♦ フランス

高齢者と学生の異世代同居を仲介・支援する「パリ・ソリデール」というプログラムがあります。

これは、30歳未満の若者が60歳以上の高齢者の自宅に滞在し、高齢者に社会的な交流や見守りなどのサービスを提供するもので、プログラムに参加する若者が支払う金銭は「控えめ」であることが定められています。

法整備を経て国民に肯定的に受け入れられており、ミスマッチやトラブルを防ぐために、仲介NPOが、高齢者と若者の信条や嗜好を詳細に事前調査し、生活ルールを明確に設定しています。

♦ スペイン

異世代同居の他に、高齢者のための共同住宅である「トラベンソル」施設は、従来の介護施設や老人ホームに代わる賃貸シェアハウスとして高齢者自身が出資して協同組合を設立し、利用者自身が住まいを建設・運営しています。

日本でもCCRCへの関心が高まっており、地方創生の一環として「日本版CCRC(生涯活躍のまち)」構想が進んでいます。

具体的には、京都府で「次世代下宿 京都ソリデール」事業として、高齢者宅の空き室に若者(主に学生)が低廉な費用で同居し、交流を深めることを目的として取り組んでいます。このケースがモデルとなり他の地域にも広がるといいですね。

 

 

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