ドイツの働き方に学ぶ

今の働き方に疑問を感じたことはありませんか?今回取り上げる書籍『ドイツ人のすごい働き方』(西村栄基 著)は、ドイツの働き方を通じて、一般的な日本の職場が抱える課題に新たな視点を提供してくれる一冊です。今回は本書で示されているドイツと日本の働き方の違いに注目したいと思います。

◉効率重視のドイツ

ドイツでは効率を最優先し、会議や作業の目的を明確にすることで無駄を徹底的に排除します。また、業務分担や責任範囲が明確化され、各自が自分の役割を効率的に果たします。一方、日本では会議の目的が不明確で長時間に渡ることがあったり、チームワークを重視するあまり、役割や責任が曖昧になり、個人の負担が増えることもあります。

議題を事前に共有して会議の時間を短縮したり、業務の役割分担を明確化したりすることで業務効率の向上が期待できます。

◉ワークライフバランスの違い

ドイツでは労働時間内に業務を終えることが常識で、定時退社が一般的です。その上、夏季休暇は2~3週間連続で取るのが当たり前で、私生活を大切にし、仕事とプライベートを明確に分ける文化が根付いていると言えます。一方、日本では長時間労働が常態化し、プライベートの時間が犠牲になることが少なくありません。

労働時間ではなく成果で評価する仕組みを導入したり、「バックアップシステム」を構築したりすることで、日本でも定時退社を促進し、ワークライフバランスを改善する動きが広がる可能性があります。

◉異なる文化を融合した働き方へ

ドイツの効率性や合理性と、日本の協調性や献身性は対照的ですが、それぞれに強みがあります。特に日本では、ドイツの「効率重視」「役割分担」の視点を取り入れることで、現在の「チームワーク」「柔軟性」といった長所を補強することが可能です。双方の良い点を融合することで、より効果的でバランスの取れた働き方を実現できるかもしれません。

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本書では、他にもドイツと日本の違いや参考となる働き方や考え方についてまとめられています。
ご興味のある方は、ぜひご一読してみてはいかがでしょうか。

 

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