予測不可能な時代に備えて

新年あけましておめでとうございます。

昨年とは違って、安らかな年明けであったことを執筆時点では祈っていますが、世の中全体を見ると、戦争、社会の分断化、気候変動、AIの台頭等、これまで経験したことがないほど猛烈な勢いで動いており、将来の予測が全くわからない世界が訪れています。戦後保たれていた「秩序」が崩れつつあるという識者もいます。

このような予測困難で変化が著しい時代を表す言葉として「VUCA」なる言葉が軍事用語として使われ、その後ビジネスの世界でも使われてきました。VUCAとはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語です。

スマホやAIの普及によりビジネスだけでなく生活そのもののあり方が大きく変動し、大震災、異常気象等不確実な自然災害の発生、サプライチェーンのボーダレス化によるビジネスの複雑化、SNS等多くの情報があふれ、「確実な事実」が不明確になってきた曖昧性など、ここ数年誰もが身近に感じていることではないでしょうか。

何らかの目標や正解に向かって努力すれば報われる時代は終わりを告げ、曖昧な物事や不確実で未知の事象を対象に自分で解決策を見つける能力が必要な時代となりました。

還暦を超え頭が固くなってきましたが、私はあえて(意識して)、当たり前を当たり前と思わず(例えば、お金を出せば物が手に入る、スイッチ一つで各種情報にアクセスできることが常識と思わないで)、変化を楽しみ、何が自分にできるのか冷静に考え、行動し続ける努力をしたいと思います。

しかし、個人でできることはたかが知れており、「秩序」が崩れた予測不可能な時代を乗り切るため、より多くの人間と関わりを持つことの重要性がますます高まっています。ICTを利用したリモートによる情報交換会も時には取り入れ、従来から日本人が得意としてきた「腹を割った本音の交流」(お酒を伴う交流)を体と相談しながらですが、できるだけ多く持つことも引き続き実践していきたいと思います。

 

税理士法人LRパートナーズ
川崎事務所 所長 山下 功起

 

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