相続対策としての土地測量・境界確定 〜なぜ土地は今すぐ測量すべきなのか〜
第409回 ロングリレーションズ倶楽部
テーマ:
相続対策としての土地測量・境界確定〜なぜ土地は今すぐ測量すべきなのか〜
講師:
土地家屋調査士 矢嶋事務所
土地家屋調査士 矢嶋 宏大 氏
今回のロングリレーションズ倶楽部では、「相続対策として土地測量・境界確定」について土地家屋調査士矢嶋事務所の矢嶋宏大氏にご講演いただきました。
♣土地家屋調査士とは
不動産の表示に関する登記につき、必要な土地又は家屋に関する調査及び測量をします。
登記簿の「表題部」の登記をします。
一方で、「権利部」を登記するのが司法書士になります。
♣なぜすぐに測量をすべきなのか
・土地境界の認識の風化
隣地問題は、「自分じゃないとわからない」、証拠を残さないと「勘違いする」、世代交代は隣地でも起こり、認識がきちんと受け継がれないと風化してしまう可能性があります。
・金銭的なリスクを回避
測量、登記費用は相続発生前に払う事で、相続する現金の圧縮や不動産取引にかける時間を確保することができます。
未確定部分があると売買できない可能性や、人に貸すにも敷地をはっきりさせなければなりません。未接道だと建替えもできなくなってしまいます。土地をどう運用するにしても境界確定が必要になり、相続で次の世代に負担をかけることにもなってしまいます。
♣なぜ登記したほうが良いのか
境界確認書は当事者同士の約束でしかありません。登記をすることで半永久的に第三者への対抗力が得られます。
土地の測量や境界の確定をしておくことで、土地の価値を高め、土地活用をスムーズに進めることができます。また、事前に測量を行うことにより隣地所有者とのトラブルを防ぐことや、その土地の隠れた問題が露呈した場合でも、時間的にも経済的にも余裕を持って対応することができます。ご自分の土地のメンテナンスを生前に済ませておくことをお勧めします。
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