世代間ギャップ
同じ日本に暮らしていても、生まれた年代によって感覚や知識は微妙に異なるものです。
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とある雑誌記事によると各世代倫理観についてアンケートを実施したところ、「和を重んじることは大切と感じるか」という問いかけに、和を重んじるの「和」を、「和風の和」と捉え、質問が正しく伝わっていない回答が多かったということでした。
「和」と言えば、かの有名な聖徳太子が定めた「十七条憲法」ではないでしょうか。争いごとが絶えない世の中をいさめようと、まず第一条に示したのは「和を以て貴しとなす」と定め、仲良くするのは尊いことであり、和をなによりも大切なものと考え、「話し合い」や「議論」することの大切さ、争いごとのない「和」を唱えました。
しかし、この「和」が本来の意味の言葉として通用しなくなっていることが,アンケートを通して浮かび上がってきたというわけです。
こうした世代間ギャップは時に軋轢を生む可能性もありますが、まず大切なことは、互いの世代の違いについて知り、他者に歩み寄るところから「和」が生じてくるのではないでしょうか。そして、世代間の違いを認識することで、コミュニケーションはより円滑になると思うのです。
時として、自分の意見が正しいと思いがちですが、時にはひと呼吸ふた呼吸おいて、相手方が生きてきた人生を肯定し、相手を受け入れる事から、相手がなぜそう考えているのかを推測することも必要かもしれません。そのためには自然と耳に入ってくる「聞く」より、積極的に耳を傾ける「聴く」へと意識した姿勢が求められるのではないでしょうか。
世代間ギャップは、「過ごしてきた環境の違い」によって起こると言われています。世代が違えば、ギャップがあるのは、むしろ当然です。「若い世代は~」「ベテラン世代は~」のようにラベル付けし、価値観を一方的に押し付けるよりも、「ギャップを縮めるためにはどうすればいいのか」を意識することも、大切ではないかと思います。
なぜなら、もっとも大切なことは、お互いにとって、そして組織にとって、働きやすい職場環境をつくることなのですから。
税理士法人LRパートナーズ
代表社員 所長 小関 和夫
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