成功する不動産の相続対策は、資産をどう作り・どう増やすかで決まる

第408回 ロングリレーションズ倶楽部

テーマ:

成功する不動産の相続対策は、資産をどう作り・どう増やすかで決まる
~地主(土地資産家)の相続は『相続税対策』から『不動産承継対策』へ~

講師:

株式会社 ファルベ
代表取締役 石川 真樹 氏

にお話を伺いました。

♣地主の相続は『相続税対策』から『不動産承継対策』へ

今までの相続対策は、遺産の分割・納税資金の確保・節税対策・認知症対策として家族信託を行うといったことが主でしたが、その場合、不動産などの売却で相続の度に資産が減っていってしまいます。しかし、不動産の承継対策を中心に考えることで、経営者が変わった後も資産を増やすことができ、土地を守っていくことができます。

♣不動産の承継対策とは

不動産の承継で重要なことは、価値ある資産を次世代へ円滑につなげることです。相続税評価額が高いからといって、価値が高いというわけではありません。価値のある資産とそうでない資産を見極めることから始めてみてはいかがでしょうか。

♣価値のある資産か否かの判断

不動産は①ストック(価値)と②フロー(収益)の両面で成り立ちます。例えば、自宅の場合、価値はありますが収益は生みません。しかし、修繕費や固定資産税、剪定費用等の維持コストは発生してしまうため、その費用の負担は、給与や他のアパート経営等の利益で賄うことになります。赤字の不動産をどのように運用していくかが重要となります。

♣今後「富動産」となる可能性がある土地か否か

現状でみると価値がなくても、今後の動き次第では収益を生む資産を作ることができる土地になることもあります。例えば、面している道路の幅や北側か南側か、敷地の形状や広さによって、建てられる建物の制限が変わります。それによって、その後の資産の運用方法が変わっていきます。

不動産は「分け方」によって資産価値が変わり、不動産の「利用の仕方」によって収益力が変わります。相続した土地をどのように利用していくかを考えることが、分割を考える上で重要になってくるのではないでしょうか。

 

 

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