時代の変わり目

自由民主党総裁選挙

会長この原稿は8月末から9月初め(9月12日の告示前)にかけて書いている。皆様の手元に届くのは10月初め、既に自由民主党の総裁選挙も終わり党首・総裁が確定している時期である。

しかし、今回の総裁選挙はこれまでと違って今までのしがらみから解放され、新生自民党への再生を掲げ11人もの総裁選挙候補者が取り沙汰されており(※実際は9人)、いかに新鮮さを競うかにかかっている。

先月号「一時代の終焉」と題して第二次世界大戦後の冷戦時代のソ連崩壊による冷戦の終結と、束の間のワールドワイドなグローバル・エコノミーへの夢が終わったことを書いたが、日本国内においても、自由民主党一党体制におけるドラマチックな変革が起きるのであろうか。

どなたが総裁になるかわからないが、私の願望を書いてみたい。

時代の変わり目

文明法則史観では800年周期で西洋文明・東洋文明の交替があり、今は西洋文明から東洋文明への転換期に当たっているとのことである。

まさにこのような時に、派閥中心、年功序列型から自由民主党のガラガラポンの総裁選が始まった。

習近平主席の就任以来、コロナ・パンデミック、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・パレスチナ戦争、南シナ海におけるフィリピン・中国紛争の激化、北朝鮮の核開発、台湾有事など世界をめぐる情勢には目を離せなくなっている。

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伊藤通宏著「日本消滅」では日本を危うくする「7つのリスク」を上げている。

①人口の減少と国力の低下
②社会制度の変革
③国債のデフォルト
④南海トラフ地震
⑤第三次世界大戦
⑥地球温暖化による海面の上昇
⑦家族のあり方の変化

「⑤」「⑥」を除くと国内の問題である。

「⑤」は現在進行中のウクライナ戦争、イスラエル・パレスチナ戦争、中国とフィリピンはじめ近隣諸国と南シナ海における領海紛争、北朝鮮の核開発など、さらに囁かれている中国の台湾進攻(台湾有事)があり、いつ第三次大戦に進展してもおかしくはない。世界的な事件で、日本も計り知れない影響を受ける。

国内の課題について、焦眉の急は「③」「④」で、いつ起きてもおかしくはないし、大きな打撃を受ける課題と考えている。

「①」「⑦」は長期的な課題と考える。これらはこれからの日本の骨格を成し日本民族の帰趨を決する基本的な課題である。

「③」(国債のデフォルト)問題は早くから日本の課題として取り上げられ、2012年6月には「『財政破綻後の日本経済の姿』に関する研究会」報告書や2013年7月東京財団政策研究所の「財政危機時の政府の対応プラン」などが公表されている。

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もし小泉進次郎がフリードマンの「資本主義と自由」を読んだらこの写真の本は2011月に発行されたもので、財政破綻がささやかれる中、2015年の民自党の総裁選挙に出て総裁になった小泉氏が手際よく財政破綻の処理をする物語である。当時、財政破綻懸念に関心を持っており、実名で出ていたので興味をもって買ったものである。

新しい時代を担う人々

先にも掲げたが、現在の日本の緊急課題は経済失速による財政膨張による国債の大量発行と財政破綻懸念で、それがいつ起きてもおかしくはない状況である。

このような時期に3・11東日本大地震当時の民主党政権のように、右往左往するような醜態をさらす政権であってならない。

長老の調整型政権でも対応に困るであろう。思い切った決断、異次元の政策提案、スピーディな行動力ある新進気鋭の総理総裁であってほしい、と思うが皆さんはどうお考えでしょうか。

1月1日に発生した能登半島地震、つい先日起きた南海トラフ地震警戒情報、異常気象に伴う風水害など、誰が総理総裁になるにしろ、切迫した課題が山積している。このような時期に一国のリーダーとして決断と行動力のある新鮮な総理総裁が現われることを期待したい。

 

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代表 小川 湧三

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